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平成19年度 校 内 研 究 の 概 要


研究主題

  学ぶ意欲とスキルを高め,確かな学力を身に付ける子供の育成
〜知的好奇心を喚起する指導方法の工夫・改善を通して〜(1年次/2年計画)
主題設定の理由・仮説・内容・方法・計画等

 

1,研究主題設定の理由
【今日的課題から】
子供たちを取り巻く環境は日々変化し,テレビ・雑誌・インターネットなどからさまざまな情報があふれている。さらに,少子化,核家族化,人間関係の希薄化などにより,家庭や地域社会における教育力が低下していることが指摘されている。こうしたさまざまな社会的な課題に加え,子供たちの学習意欲の低下や,基本的な生活習慣が身に付いていないこと,体験活動や読書活動の不足,学力や体力,コミュニケーション能力の低下などの課題が指摘されている。
最近の全国的・国際的な調査の分析結果からは,児童の学力についての様々な課題が明らかになり,「確かな学力」の育成の重要性が指摘されている。学びの根幹となる基礎・基本(読み・書き・計算)の確実な定着を図るとともに,学ぶことに喜びを見出し,生涯を通して学び続ける姿勢を身に付けさせることは,学校教育に課せられた喫緊の課題である。

【学校教育目標から】
本校では「育てよう!確かな学力と豊かな心を持つたくましく生きる子どもを」を学校課題として掲げ,求める子供像として「元気にがんばりぬく子」「すすんで考える子」「なかよく助け合う子」の3つを挙げている。小規模校,特認校としての特性を生かし,恵まれた自然環境や人材を活用して「確かな学力・体力・生活力の定着」と「豊かな人間性の育成」に取り組んでいくことが,教育目標の具現化につながるものと考える。

【児童の実態から】
本校児童の学習に対する意識(学習の大切さ,学習する理由,学習意欲)は決して低くはない。しかし,日常の学習活動の様子を観察していると,主体的に課題を設定し,自ら学ぼうとする本質的な「学ぶ意欲」の高まりは十分満足できるものではない。また,新たに学習した知識を既習の知識と統合し,さまざまな形で表現する力についても満足できる状況ではない。これらは,効果的に学習を進めるための技能(学習スキル)が身に付いていないことに起因するものと考えられる。この点に着目した指導方法の工夫・改善が必要である。

 

主題設定の理由・仮説・内容・方法・計画等

 

【これまでの取組から】
本校では,平成16年度より3年間,学びの土台となる「基礎学力」,教科の学習で身につける「基礎・基本」の確かな定着を目指した研究(学習姿勢作りや音読・視写・計算の基礎基準の作成,「できる,わかる授業」を目指した授業実践の検討など)を行ってきた。また,全校で朝読書や基礎学力向上の時間にも取り組んでいる。これらの成果を生かしながら,よりよい指導方法や学習環境等の工夫・改善,教師の授業力向上を図り,子供たちの学力を向上させていきたいと考える。
子供たちの学習意欲を高めるためには,何よりも「わかる授業」の展開が欠かせない。子供たちの知的好奇心を喚起するための発問や指示,ノート指導,IT活用など教師一人一人の授業力を向上させるための授業改善が必要である。このことは,子供たちに基礎・基本を確実に身に付けさせ,それらをもとに自ら学び自ら考える力など「生きる力」を育成することを目指すことであり,「確かな学力」の土台となるものと考える。
また,子供たちに学習スキル(学び方)を身に付けさせることも大事な視点である。発達段階に応じた学習スキルの指導は,学習内容を確実に定着させるためだけでなく,授業での学びと家庭学習を有機的に結び付けるためにも不可欠なものである。
最近の調査で,家庭学習が学力に大きな影響を及ぼしていることが次第に明らかになっている。家庭での学習習慣・生活習慣の見直しも含め,学校と家庭の連携・協力の在り方を探ることが,子供たちのよりよい成長と学力向上に資するものと考える。
以上のことから,本研究主題を設定した。

2,研究仮説
知的好奇心を喚起する指導のために次のような手立てを講じれば,児童の学ぶ意欲とスキルを高め,確かな学力を身に付けさせることができるであろう。
(1)教師の授業力向上のための授業改善
(2)基礎学力向上のための日常的な取組
(3)学習・生活習慣向上のための家庭との連携

3,研究内容
(1)教師の授業力向上のための授業改善
・実技研に模擬授業を取り入れ,指導技術の交流と改善を行う
・ITを活用した効果的な指導についての実技研修をする
・児童による授業評価を行う
(2)基礎学力向上のための日常的な取組
・全校で取り組む共通実践の計画を作成し,実施する
・客観的データの蓄積と評価,改善をする
(3)学習・生活習慣向上のための家庭との連携
・家庭での学習・生活習慣に関する意識調査を実施する

4,研究方法
(1)全体研修会
・研究主題解明のための,具体的推進計画・理論研究を深め共通理解を図る場とする。
・研究の深化・定着を図るため,学年部会の実践交流・実践検証の場とする。

主題設定の理由・仮説・内容・方法・計画等

 

(2)全校授業研
・授業者(学年)とブロック部会で十分な検討を行い,研究仮説に基づき研究主題を解明する。
・全校事前研では,授業案の説明を授業者・ブロック部会で担当し,討議の柱をおさえて課題や問題などを協議する。
・授業分析は,授業の視点にそって観察し,教師の働きかけ,児童の活動などの記録をとる。
・全校事後研では,授業記録を基に事前研究で課題として提起された内容を話し合う。また,成果や課題を記録化して研究集録に載せる。


(3)実技研修会
・日常実践上の授業の効率化を図るため技術の向上に重点を置き,研修を進める。
・指導法を習得するための研修では,実際に子供になって体験する。指導者になって指導をする。

(4)授業実践交流会
・指導技術向上のためお互いの授業を見合う場を設定し,交流する。

(5)ブロック研修会
・低学年,高学年の2ブロックに分かれ研究し,実践を積み上げていく。

(6)研究年間計画
4月16日…研究推進委員会@
4月18日… 研究全体会@〜研究の具体内容提示,研究体制の確立
5月 2日… 研究全体会A〜各学年の総合的な学習の時間の内容,計画の作成について
5月 9日… 学級経営交流会
5月23日… 研究推進委員会A
5月30日… 研究全体会B
6月20日… 実技研@
6月27日… 研究全体会C〜総合的な学習の時間の計画,実施状況の交流
8月22日… 研究推進委員会B
8月29日… 研究全体会D
9月 5日… 実技研A
9月19日… 実技研B
9月26日… 実技研C
10月17日… 研究推進委員会C
10月24日… 研究全体会E
11月 7日… ブロック部会@
11月14日… ブロック部会A
11月28日… ブロック部会B
12月 5日… 全校研
1月17日… 研究推進委員会D
1月30日… 研究全体会F〜研究のまとめ
2月20日… 学級経営交流会
2月27日… 研究全体会G〜新年度計画提示
3月12日… 研究全体会H〜総合的な学習の時間の実践交流

 

▼▽これまでの研究▽▼

  年度、 主題の順になっています。すべてPDFファイルです。
◆平成15年度

 「地域の自然・文化・歴史とかかわり、自らの考えで課題を解決する子供の育成」
 ―生活科・総合的な学習の活動を通して―
◆平成16年度

  「1人1人を大切にし,確かな学力の向上を保障する授業」
 〜子供たち1人1人に確かな学力を保障する生振小20の方法〜
◆平成17年度

  「1人1人を大切にし,基礎・基本の学力を保障する授業」
 〜国語科と算数科を中心として〜

◆平成18年度

 「1人1人を大切にし、基礎・基本の学力を保障する授業」
 〜子供たち1人1人に基礎・基本の学力を保障する生振小の方法