| 13.教科書傍用問題集の理想的な使い方 |
| 「教科書傍用問題集は使えない」とよく言われる。確かに、教科書傍用問題集単体を使いこなすことができる受験生は皆無であると思う。よほどの力がないとこの問題集を使いこなせない。 それでは、どのようにしたら、この問題集を使いこなすことができるだろうか。それは、環境による。あなたが今いる環境が、教科書傍用問題集を活用できる環境であるかどうか。 ちなみに、現職の先生方は、教科書傍用問題集プラスチャート式で数学の力を伸ばした先生が多い。したがって、このような勉強の方法がスタンダードだと信じているはずである。 1.先生方が傍用問題集に収録されている問題に絶えず興味を持って授業をしている 特に難易度の高い問題集を行う場合、教科書とのギャップが当然出てくる。その中で、教科書を越えた内容を授業で取り組み、傍用問題集を補うような授業を先生が組み立てている場合。少なくとも、先生方にはこのくらいは最低限していただけないようでは困る。 2.傍用問題集の解答が何らかの形でていねいになされる 授業を受ける側としたら、解答がどうなのかがわからないと、数値があっていたとしても、プロセスが違うのではないかと不安になる。たまたま答えがあっているということもありえる。その不安を払拭するためには、解答・解説がていねいなものがどうしてもほしくなるのが受験生の思いである。先生方には、できることならば、すべての問題に関して、解き方のガイドラインを解説できるだけの準備をできるようにしてほしいと願う。先生の努力なしに生徒に力をつけられるとしたら、その生徒が先生の能力を超えた集団であるしかない。与える方には責任がある。その責任を放棄していると思われる場合には、傍用問題集を生徒が解く必要はないだろう。ほかの参考書・問題集を行ったほうがましである。 新課程に入り、数学の授業時数が減らされている現実を考えると、授業で傍用問題集にまで時間を割くことが難しくなりつつあるのが現実。したがって、傍用問題集の解答は略解ではなく、詳解が望まれる傾向があるようだ。数研出版の場合には、詳解は学校経由でないと手に入らない。オークションでときどき見られることがあるが・・・。 3.不明な解答があれば、同じ問題集を学ぶ人たちと共同戦線を張って解決することができる 個人で取り組んでいくというよりも数倍心強いのは、周囲がその問題集を取り組んでいる率である。ただし、最近の受験生は、巷にさまざまな参考書・問題集があるので、同じ問題集を取り組むというケースが年々少なくなってきている傾向がある。切磋琢磨できる環境の中で、同じ問題集を取り組むと、別解を知ることができたりするなど、視野が広がる。 傍用問題集で力をつけた受験生は、過去にさかのぼれば相当数いるということは、その勉強法が成果を挙げられるということは確かである。しかし、授業が生徒たちの多様な価値観のもとに成立しなくなりつつあることを考えると、1つの目標に向かって前進する集団として機能していない集団でなければ、傍用問題集がかつて持っていた周囲との相乗効果が望めなくなりつつあるのは確かだ。 以上のような環境におかれている人には、教科書傍用問題集を解くための環境として理想である。総合参考書とあわせて活用するとそれだけで入試の基本的な力は着実についていくことだろう。 |
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