19.「100%を目指すこと」と「大まかに仕上げること」のバランス感覚
 基本的な力を身につけるためには、完成度を100%近くにできるように繰り返し反復練習をすることには大きな意義がある。
 いかにして基本事項を網羅できるのかどうかは、次のステップでの効率のよい勉強につながる。入試直前になって、実践問題集を解いている中で基本を見直すことはあっても、基本に戻ることは時間ロスとして致命的である。完成したら、軽くアウトプットとして、問題を見て、やり方のガイドラインをイメージできるかどうかで確認していくという作業を行う。問題解法の引き出しがすぐに引き出せるような状態を保つ。100%を保つための努力も必要である。しかし、そのことに執着することで「自分はこの参考書・問題集については完璧に身についた」という自信が本番の入試において合否を大きく左右する。そこでどのような精神状態で臨めるのか。大きいと思う。
 とは言え、そうではないとりあえずというレベルを求められるタイミングがある。学校での学習を初学する段階では、内容が高度な学習をすると以前のことがわかるようになるということが起こりうるのだ。受験のための総復習の前段階では、特に数学3の学習において、今までの復習の要素と新しい内容の融合的な話が多くなる。意識しておきたい。そうすることで高校で学ぶ数学の全体像がわかってから戻って数学12ABに取り組むと、今までの内容が高校数学でどのような位置づけになっており、どのように学んでいくべきなのかが見えるようになる。

 平素の学習の大切さ。受験のための準備がそこから始まっているとすれば、高1,2から意識の高い学習をしている人たちは最終的な進路も高いものになっている。是が非でも解けるようになるという勉強は、最終的な基本的な内容の復習の際には限りなく100%完成という考え方が欠かせない。しかし、早い段階での学習においては、9割完成をベースに考え取り組んでいくとよい。
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