話題#1 「二極化」が言われる中で、
我々は、いったいどう指導していけばよいのか?
1 現状分析 「20%」と「80%」
baccy(司会) 二極化が叫ばれる中で、特に二極化の下の層に対しての指導が難しくなりつつある。その中で私達はどうしたらよいのでしょうか。上の層に対しての話は次に出てきますので・・・。

まなりん 関東の方はよくわからないが、関西については、関関同立よりも上、国立も含めては、推薦は、指定校推薦のみに近い状況になってきている。公募推薦はほとんど採ってくれない時代。逆に、これ以下の学校は、公募推薦が受験みたいなもの。ほとんど通る時代になってきた。つぶれる私学の話も聞くが、そういう傾向は今後も進むだろう。生徒の意識が二極化されるやるかやらないか、中間がなくなってきている。やる気のないものは、どこでもいいから入っちゃえみたいなのりでやってきている。僕らは民間の立場でやってきているが、本当にやりづらい。上の層の生徒を指導しているのと、下の層とでは、意識がまったく違う。学校でも同じではないか。だから、私達の受験生の頃の時代のことは、まったく通用しなくなった。

水野 そもそも、二極化とは何なのだろうか?何と何の二極化なのか?入試が機能している学校と層とない学校の二極化なのか、受験生のモチベーションなのか、親の所得によって進路が決まってしまうであるとか、その見方を出していく必要があるのでは?

baccy(司会) 二極化と一言で言ってもいろいろな見方がありますからね。

新矢 僕が思っている二極化というのは、僕たちが思い描いている受験勉強をする受験生であるかないかの二極化かな?いわゆる受験勉強でない勉強かそうでないのかということかな?とりあえず、そこそこの勉強、いわゆる受験勉強ではない、たとえば学校の定期テスト対策、あるいは何もしなくても入れるような大学のための勉強の差が大きいですからね、僕らの時代でも大きかったから、こういう意味の勉強の質かな、どこまで要求されるかの二極化と僕はとらえているんですけど、まあ、それは塾サイドの人間だからそう思うんだけれども、学校サイドの先生方はどう思うんだろう?

池田 二極化というのは意識の差だと思う。勉強が必要なのかどうなのか、好きかどうかはとりあえず別として、必要と思うかどうかと、全然そうでなくて、流行とか、そっちの方に重きを置くっていうふうな子たち。受験のことを考えるかどうかで大きな差があると思う。勉強をしなければいけないのか、そうでないのかで、差があるのだと思う。そこで一線を引くことができるのではないか。

kinopy 僕は「意識の二極化」についてはあまり思わない。新矢先生と同じで、受験する生徒層の二極化が顕著だと思う。入試制度の二極化とも言えるのかもしれない。勉強をしない生徒は前からもいたし、生徒が大学に入りやすくなったことは、生徒に知ってもらう必要もない。指導者サイドからしたら、知らない方がいい。ただ、勉強をしなければならない大学に入りたければ、あとの議題の時に話をしよう。

ジュンジ先生 私は、池田先生が言われたような考え。進路が明確であるという意味でのモチベーションが高い生徒もいるし、プライドだけ高くて、目標大学の設定が高い割に勉強しないという意識がある生徒もいる。モチベーションの差が激しいというのが実感として持っている。

baccy(司会) まあ、とは言っても、残念ながら、実力的に言ったら、上に行くのが難しいというケースもあるでしょうし、逆に子憎たらしいのだが、勉強はたいしたしなくても、勉強ができるという子もいるでしょうし。そのへんはちょっと難しいなあということでもありますけどね。今回の話では、大学入試の二極化という方向で話を進めさせてください。

* ここで、まなりん先生から、学び舎での対談のメリットを活かして、レジュメが配布される。聞くと、学び舎での指導のノウハウの1つだという。企業秘密もあるので、すべては明かせないが・・・。

まなりん これは、春に進学相談会で使ったレジュメです。大学/短大に進学する人たちはどのくらいなのかなどを知ってもらうための資料です・・・今の学年で、国立大学に入れる人たちは、全18歳人口の中の何パーセントだと思いますか?

新矢 18歳人口が130万人で、国公立大学の定員が15万だったかな?

まなりん まあそんな感じでしょう。国公立大学に10%くらいしか行くことができないということを自覚しなければならない。さらに、関関同立は、3人に1人は推薦で、この推薦は、今は指定校推薦になってきている。産近甲龍は、これは2.5人に1人が推薦で、この推薦というのは、指定校推薦ではなくて、公募推薦。産近甲龍以下は、公募でしか採れない。結局、二極分化というのは今の現状からすると、このへんにラインがあるわけだ。その上10%か、関関同立を入れたら20%も行かないぐらいの人たちが上の層っていうことになるのかな?

つづく