話題#1 「二極化」が言われる中で、
我々は、いったいどう指導していけばよいのか?
2 指導者としての基本の基本に立ち返る必要性
(続き)

池田 当たり前と思うこと、授業中に他人に迷惑をかけないということとか、そういうことが当然のことではあるが、できることできない子があるように感じ始めている。

水野 何を当たり前と思って育つかということなのかもしれない。当たり前のことを当たり前にできるというが、何を持って当たり前と思うかが環境によって異なるのだろう。

まなりん どんなレベルの生徒の中でも、意識の中でやる気があるとか、そうでないとかそういうのはもとからあったから、それを二極化だとは思っていない。そもそもの持っている力が明らかに違うと感じる。苦手な人たちは、そういう進路しか選べないということをどうするのかということになるんだろうなあ。それが二極化ということになるのかなあと思いますね。

新矢 同じ大学の中でも、分かれるね。推薦組と受験組。その差はでかすぎるね。20%は、昔のような受験指導を受けたらいいのでは。いずれにしても、上の層の話は、後半にあるだろうから、後で考えるとして、問題は、80%の方だね。僕は、受験指導はいらないのではないかと思う。中途半端なことはしなくてもいいのではないか。

まなりん 今の受験生も変わりましたから、ちょっと変えた方がいいとは思うけど。

学校サイド 学校では、集団指導しなければならないので、そういうことにはならない。たとえば、単語を覚えて、それをテストすることに意味があるのか・・・?

塾サイド いやいや、勉強をする意義はある、ただ、それをわかりようがない。でも、受験というフィルターがあるのに、そんなに顕著にそのような状況はあるのかい?

学校サイド どのような学校においても、どのような集団にあっても、下に沈み込んでしまう層というのはある。ある程度の進学校になれば、当然、プライドがあるので、それ以下を受けさせられないという状況もあるだろう。

塾サイド 塾でも、いろいろな幅の層の生徒がいるので、その生徒たちが同じクラスにいたら大変だろうなあ。

まなりん 学校の入試のフィルターもきちんと機能しているのかなぁ・・・。

baccy(司会) 話が紛糾しています。話の進め方が悪くて申し訳ありません。20%の人と、80%の人の中でも、80%の人に話を絞って考えていこうと思います。20%の人はあとで話をすることにして80%の人たちに対しては、どうしたらいいんでしょうかねえ?

まなりん いろいろなケースがあると思うが、まずは与えられた課題をきちんとすることだと思う。

新矢 そういうこと自体が非常に意味がある時代だと思うよ。大事なことだよ。それすらできない子が多いんだから。

塾サイド 人数的には、80%という数字からもわかるように、人数が多い方にシフトしていくしかない。大手の予備校もそうなってきているではないか。でも、勉強するだけ偉いと思うよ。そういう子たちを面倒見ていくことがこれからの塾の役割になっていくのではないか。上も採りつつ、下も採りつつだと、上は来なくなるかもしれない。

まなりん 医学部は別格ですが、他はそうでもなくなってきていますしね。

新矢 なかなか名前通りの講座が機能しなくなりつつあるのかもしれないね。気持ちよく授業を受けてもらうということが大切なのでしょう。これからの時代は、それは、学校・塾で共通することになっていくだろう。そっちの方が大事になってくるのでは。勉強の意義から、いかにしてちょっとでも楽しんで勉強してもらうということ、ちょっとでも、勉強させるということを考えていかないといけないのではないか。これからは大学全入野時代が来るのだから、勉強をしなくても入ることができるようになるかもしれない。でも、教育者だったら、学校の先生、塾の先生問わず、勉強してほしいと思うのは当然のこと。

水野 勉強をしたという経験をどこかでもってほしいですよ。

新矢 勉強はしなければならないし、するのが自分のためなんだよという一番基本的なことをわかっていない連中に、それをわからせるという一番基本的な仕事になっていくのだと思う。

水野 まず、授業の最初の最初は「説教」からはじめないとダメかもね。

(45分まで終了)