胸の奥の小さなものたち

 

どんなに遠くに離れてしまっても

同じ時代に暮らしていれば、いつかどこか会うチャンスは残されている。

そのチャンスがなくなることが「死ぬ」ということ。

悲しいことだけれども、その日は必ずやってくる。

 

でも、私の大事な人たちは、この世からいなくなる時に

小さな小さなかたちになって

私の胸の奥に入って来てくれる。

 

悲しい時には、胸の奥をつついて涙を押し出す。

嬉しい時には、胸の奥で飛び跳ねている。

困っている時には、胸の奥から励ましの声が聞こえる。

 

「いつも一緒だよ」

私の胸の奥は、暖かいものたちでいっぱいだ。