4:敵の名は言いくるめ


GM:パートさんが入ってきて、うんざりした様子で溜息をつきます。
透野 隠:大変やなあと思いつつ、涙を拭きつつ、さっと出る。
GM:そんなに荒らしてないよね?
透野 隠:うん。フロッピィだけ。
GM:(ころころ)気付かない。無事に出られるね。
松浦 永:マスターお願い☆
GMエリシュ:「はぁい」 文書は呼び出せるよー。
透野 隠:見てからコピーした方がいい、コピーしてから見た方がいい?
松浦 永:コピーしてから見た方がいいな。
咲羅紅之助:「『このぷろぐらむは、自動的に爆破します』とか言わんだろうな」
透野 隠:「んな、一介の私立探偵がっ(笑)」 リストっていうのはあれですね。行方不明者。
GM:うん。半分以上に故人と書かれているのだけど、故人となってない人物の中に、行方不明者がすべて含まれている。真柴さんは別ね。
長谷川龍:「故人はみんなひからびたのか?」
GM:皆さん70歳位ですので。
長谷川龍:老衰? 生き残りが行方不明になったってことか。
咲羅紅之助:「この行方不明事件を、探偵が調べていたのか?」
フェルナンド:「生きてる人の名前もあるってことは、その人たちが死ぬ可能性があるってことだよね」
咲羅紅之助:「りすとのみか? 入ってるのは」
GM:リストのみです。
透野 隠:「Rって誰やん?」
咲羅紅之助:「……そういや、ぱすわーどは何だったわけ?」
GM:豪快に外したからわからない(笑)。
透野 隠:「どうしようかなあ〜」
GM:まだ故人と書かれてなくて……。
透野 隠:行方不明にもなってない人もいる?
長谷川龍:「その人札幌に住んでる?」
GM:札幌に住んでる人もいます。
長谷川龍:なんて都合よしだ(笑)。
透野 隠:住所控えて電話番号控えて名前控えて。
GM:札幌にいるのは2人。リストの1番上の石崎義太郎さんと。
一同:石崎ジタロウ? すごい名前だ。
GM:ギ! 義理人情の義! で、もうひとりは高輪順二さん。
透野 隠:高輪、ジュウニジ?(笑)
GM:ジュンジ! ジュウニジじゃ江頭みたいだ(笑)。『石崎義太郎』さんで知力判定行なってくださいませ。
透野 隠:4成功。
フェルナンド:ジャーナリストだしね。
透野 隠:政治家かなんか?
GM:会社の元社長、現在会長です。悠悠自適の余生をおくる80歳。札幌に本社のある家電メーカーの実質トップですね。
透野 隠:じゃあ無埋じゃないか? 邸宅は無埋やろう。
咲羅紅之助セコムとかついてるんだろうな。赤外線とか。高輪さんは一般市民?
GM:名前を聞いたことはない。住所氏名のリストは出てくるけど、職業書いてない。
透野 隠:「さて。……会おうとしても理由も下手に話せんなぁ」
咲羅紅之助:「『ぶらっくりすとに載ってたんです』」
長谷川龍:「さり気なく張ってみるとか」
透野 隠:「高輪さんに義太郎さんとの関係を訊いてみるんが早いやろな。言わなかったらどないするかなぁ」
長谷川龍:「何か後ろめたいことがあって、言わないかもしれない」
透野 隠:高輪さんの所に行ってから義太郎さんに行きたいな。「高輪さんの家へ行ってみる。どうする、ついてくるか?」
長谷川龍:「爺さん相手に俺の美貌は関係ないからな。任した。僕は詞を書く」
松浦 永:「気になるけど、私余計なことしちやいそうだし」
咲羅紅之助:「お年寄りか……」お年寄りに役に立つ技能がない。「釣りの話とかするか」
長谷川龍:「お茶とかすすって、碁とかしながらさ」
松浦 永:私はおとなしくしてる。今回は隠さんとさっくーの2人が一緒になるよね。
透野 隠:「怖え〜な。車乗れるんやろな?」
咲羅紅之助:「酔うぞ(きっぱり)」
透野 隠:「帰れ」(笑)
咲羅紅之助:「歩いていけばいいだろう」……遠いの?
GM:中央区じゃないです。
咲羅紅之助:手稲とか、厚別とか、白石か。
フェルナンド:南区とか?
GM:いいな南区。決定。
咲羅紅之助:「車か……」
GM:〈運転〉振ってみて。
透野 隠:近くの駐車場かパーキングに……〈運転〉13になったんだ、全然大丈夫。
長谷川龍:見事な運転だった。
GM:でも酔ってる人がいる。
咲羅紅之助:「うう、吐く〜」
透野 隠:「外にね。重れ流し(笑)」
松浦 永:うわあ、嫌〜。
透野 隠:「高輪って名前は、そんなにいないやろ」
咲羅紅之助:「よしわかった。表札を一軒一軒調べてく」
GM:さくっと見つかります。
透野 隠:一人暮らしっぽい?
GM:いや、一戸建てってる。
透野 隠:「じゃあ、とりあえず……」
咲羅紅之助:「……お、降ろしてくれ」 ヨレヨレだぁ(笑)。
透野 隠:「わ、わかった。降りてくれ。駐禁で捕まったらやばいしな」
長谷川龍:路地とかだったら、駐禁じゃないんじゃないの? 南区だし。
松浦 永:そこは南区だし。
透野 隠:近くに公園とかないかな? 停めて、トイレで吐かせて、高輪さんのお宅ヘ。
長谷川龍:情けな〜い。いつも偉そうなのに。
咲羅紅之助:「うえ〜(吐いてる)」
GM:では家の前まで来ました。
透野 隠:「どないしょうかな」 ……ぴんぽん♪
GM主婦:「はい?」って、開ける。
透野 隠:誰? お婆ちゃん?
GM:奥さん。40代主婦。
長谷川龍:嫁でしょ、きっと。
GM主婦:「何でしょう?」
透野 隠:「あの〜、お宅に順二さんとおっしゃる方はいらっしゃいますでしょうか?」
GM主婦:「はい、おりますけど。……何か?」
透野 隠:「今ご在宅ですか?」
GM主婦:「いえ……」 暗い表情になって 「実は3日前から行方不明なんです」
咲羅紅之助:何〜!? 「どこかに出掛けるとは言っていなかったのか?」
GM主婦:「夜中にバイクでコンビニに買物に行ったまま」
フェルナンド:バイクで!? ハイカラだ!
GM主婦:「捜索願は出してるんですけど、まだ見つからなくて……」
長谷川龍:……手遅れだ。
咲羅紅之助:「警察も忙しいからな」
透野 隠:「そうですか……お忙しいところ申し訳ございませんでした。もう1つお聞きしたいんですけれども、順二さんのお知り合いで石崎義太郎さんという方はご存じです
か?」
GM主婦:「あまり昔のことお話なさらないので……」
透野 隠:「そうですか。わかりました」じゃあ名刺を渡して。
GM主婦:「あの、ところで何か用事が?」
透野 隠:「ええ、ちょっとした取材で話をお聞きしたかったものですから。もしお帰りになられましたらこちらの方へお電話くださるよう、お話ください」
フェルナンド:……帰ってこないつて。
GM主婦:「はい、わかりました」
長谷川龍:社交を身につけたな。
透野 隠:舌噛みそう(笑)。
咲羅紅之助:その辺に木とかは?(笑)
GM:塀に囲まれた中になら。
透野 隠:手遅れやったな……。「まだ車に乗る体力はあるか?」
咲羅紅之助:「待て。こんびにに行ってみよう。『ばいくに乗ったハイカラな老人は来なかったか?』」
透野 隠:「ああ。でも顔しらんよ、写真もないやろ」
咲羅紅之助:木は?
長谷川龍:人間の見分けつかんって。近くの爺さんとかに聞いてみな。
咲羅紅之助:近くの公園でげーとぼーるしてる老人を捉まえる。
GM:運勝負。3D振って。
咲羅紅之助:(ころころ)だあ、高い! 14だ。
GM:(ころころ)見つからない。
咲羅紅之助:「ばいくの特徴ぐらいきいとくんだったな」
透野 隠:「捜索願出してるんだったら写真あるやろ?」
咲羅紅之助:「とりあえずこんびにに行こう」何か痕跡は見つからないか?
透野 隠:「行ってみるか」行かなくちゃクーポン持って、コンビニにごー!
GM:道々にマンホールはあるけどね、3日前だしねぇ。
透野 隠:う〜ん。コンビニで聞き込み。3日前に、バイクに乗った……わからないか。防犯カメラに……駄目だ、ビジュアルがわからないんだ。
咲羅紅之助:写真くらい見せてもらうんだった。「行くか、もう1回?」
透野 隠:「怪しいやろ」
GM:そもそも何の取材だ。
咲羅紅之助:「口実が曖昧だな」
透野 隠:う〜ん。「この辺で、マンホールに誰かが落ちたとか、そういう事件は……ないっすよねえ〜」
GM店員:「そんなこと起きたらギャグですね、はははは」
透野 隠:「はははは〜……じゃ、そのマルボロ(笑)。あ、違うわな、ハイライトを。じゃ、お邪魔しました、はははは」
GM店員:「何だったんだ、あの客?」
紅之助:いや〜、どないしよう〜。
咲羅紅之助:〈言いくるめ〉とかないのか? そこの奥さんを言いくるめるべきだったんじゃないのか?(笑)
透野 隠:奥さ〜ん、ハンコ買わない? ゴム紐貰わない?
松浦 永:……完璧に行き詰まりました。
長谷川龍:ま、いつものことだけどね。
透野 隠:……ぎ、義太郎氏に高輪順二さんのことについて……。
松浦 永:どうやって接触するの?
咲羅紅之助:「雑誌の取材ということであぽを取れ」
透野 隠:ふええええん(泣)取材? 現在の財界について。でも、1カ月後とか言われたらどうするの?
一同:……(冷たいまなざし)。
透野 隠:「わかった。ダメモトで取材アポ」
長谷川龍:現在の家電商品の売れ行きの現状についてとか。財界さっぽろみたいだなあ。
透野 隠:……そうする(笑)。
GM:お抱えじゃないんだよなーフリーだしな〜、名前売れてるわけじゃないしな〜。
透野 隠:あはははは〜。なんとかしてくれ誰かあ(泣)。
GM:頼みには行くのね。つてを頼って。
透野 隠:うん。
GM:じゃあ企画書と(笑)、ちゃんと調べてないと怒るから、自伝ぐらい読んどけと。
咲羅紅之助:自伝なんてあんの?
透野 隠:わかった、読むよ……。
咲羅紅之助:でも、自伝に書くことって。
長谷川龍:『塩売りから初めて……』
GM:噂では頑固なワンマン社長で、ちょっとした失態のためにクビにされた社員が多いとか、ライバル会社を乗っ取るのに専劣な策略を用いたとか。
咲羅紅之助:卑劣な奴なんだ。
GM:しかしながら経営者としてはずば抜けた才能であろう。何てったって北梅道で大会社。『昭和の怪物』なんて呼ばれてた。
透野 隠:わかった。勉強しつつ……あくどいことやってるなあと。
GM:ごめん、自伝にはあくどいことは書いてない(笑)。
フェルナンド:自分で書いたからね。
透野 隠:アポは取れたんでしょ?
GM:うん。何日後って頼むの?
透野 隠:『早急に』
長谷川龍:うまいなあ。
GM:早急に……(ころころ)2日後。
透野 隠:それまで本読んでる。息子の名前なんて言うの?
GM:道夫さん。
咲羅紅之助:「息子の名前はリストに入ってないわけだな。若いときに何かやったんだろう」
長谷川龍:「何とか村焼き討ち事件の生き残りとか」
咲羅紅之助:「自伝に何か書いてないのか? 昔こういう仕事をやってたとか」
透野 隠:「野球チームに入ってたとか」
GM:野球チームに入ってたことはない。仕事は会社経営者としての手腕がどうたらこうたらとか書いてあるけど。
咲羅紅之助:んが、そういう自伝か! 昔貧しかった時代のことは書いてないのか。
長谷川龍:『しかし、1日の寝る間も惜しんで働き』とか。
透野 隠:(リストを睨む)「学歴。小学校が一緒とか、中学校が一緒とか、高校が一緒とか」
GM:小学校が一緒ない、中学校が一緒ない、高校が一緒ない。
松浦 永:「誕生目が一緒☆」
長谷川龍:「また言ってるし」
透野 隠:「……宗教?」
GM:仏教中心浄土宗真宗日蓮宗あといろいろ。義太郎さんが特定の宗教に傾倒してるというデータはない。
透野 隠:「やすらぎの会とか、そういう怪しげな……」
フェルナンド:「老人ホームみたいだ(笑)」
松浦 永:「仕事で同僚」
GM:仕事で同僚なし。あ、ちょっと微妙かも。
松浦 永:「浜ちゃんとスーさんみたいな関係とか☆」
GM:釣仲間でも会社の会長と平社員でもない(笑)。
透野 隠:「70歳以上ってだけで、てんてばらばらなんやなー。……まて、70っていったら……戦争が一緒!?」
松浦 永:「部隊が一緒だった?」
GM:……どんぴしゃ!
一同:おお!?
長谷川龍:「たまには役に立つんだなー」
GM:共通点を探してるうちにそこにいきついた。部隊長が義太郎さんね。
長谷川龍:「どこに派遣されたの?」
GM:東南アジア。
長谷川龍:「それで浅黒い人がいるのかな?」
咲羅紅之助:「成程」
透野 隠:どんぴしゃやー! 戦争は50年前だもんね。
GM:よく出たなぁ。
松浦 永:すごい脈絡もなく。
長谷川龍:きっと「直感」が働いたんだよ。来たっ、ぴーん! と。ニュータイプのように。
GM:ちなみに義太郎さんの自伝には、あんまり戦時中のことは書いてない。
長谷川龍:「何かそこで、よからぬことをしたとか、か?」
透野 隠:「大殺戮。村滅ぼしたとか、罪もない人々を……」
長谷川龍:「奴ら、許せん! とかいう想いで、それが出てきたんだよ」
透野 隠:「じゃあ、探偵はとばっちりだったんやな」
松浦 永:「たぶんね。見てはいけないものを、知ってはいけないものを知ってしまった」
透野 隠:リストの中に、Rのイニシヤルをもつ人物は何人いる?
GM:名字で5人、名前で5人。生きてるのはさらに半分。
長谷川龍:「でも、全国かけ回るわけにはいかんぞ。僕お金ないからね」
GM:北海道内にはいないです。
長谷川龍:戦争か……みんな若いもんね。
咲羅紅之助:一応江戸後期からだから、戦争は……。
透野 隠:日清戦争とか知ってるの?
GM:むしろ戊辰戦争。
長谷川龍:幕末とかに生きてるもんなあ。
咲羅紅之助:生きてる生きてる。「これだから人間は」って、山奥にこもって。
GM:そこの伯爵さんだって、切り裂きジャック知ってるかもしれないし。
フェルナンド:知ってるよきっと。
咲羅紅之助:実は切り裂きじゃっくだったとか。
フェルナンド:ちがーう!(笑) 名前ジャックじゃないもん。
長谷川龍:そういう問題なの? 「成程、大体見えたような、見えてないような……」
咲羅紅之助:「2日後のいんたびうで、戦争のことについて触れてみろ」
透野 隠:「怒らせそやなぁ」
咲羅紅之助:「そこを言いくるめろ」 そのための〈言いくるめ〉だ。
フェルナンド:「そうだ」 そのためのジャーナリストだ。
GM:2日経つまで取り立てて何もしないんだったら、一気に時間進めまっせ。
咲羅紅之助:「高輪さんの死体あがったら嫌だな。でも突き止めようがないんだよな」
松浦 永:「そうだよね。何で、殺してるの?」
透野 隠:「復讐やろ? でも、いまさらって気もするな。50年経ってからっちゅうのも」
松浦 永:「ほっといったって寿命が来て死んじゃうのに。何があるんだろ?」
咲羅紅之助:「謎の2人組も探したいところだけどな。まだ1度も逢ってない、見かけてもいない。探しようがないな」
松浦 永:「あの黒いどろどろは……?」
透野 隠:「どっちか、やろ」
咲羅紅之助:「まんほーるのところにはまだ、刑事とかがいたりするのか? いなくても蓋が閉められてるだろうな。どろどろの破片とかを探せないものか」
松浦 永:「ないと思う。もささ〜っていっちゃったんだもん」
長谷川龍:「何かしたいのは、やまやまなんだけどさ。することなくて」
GM:よし。みんな2日間、日常生活を送る。
透野 隠:自伝読んで、戦争についても図書館に行って勉強。
長谷川龍:コギャルゲッター役に立たないね(笑)。
GM:2日経った。高輪さんの死体があがったという情報はない。
透野 隠:会いにいきます。
長谷川龍:「頑張ってくれ! 君にすべてがかかっている」
GM:1人で?
一同:「………」
松浦 永:「みんなの目が集中してるの〜! じゃ、助手ということで、それらしきしっかりした格好をして、行く」
透野 隠:「君はにっこり笑ってればいいから」
松浦 永:「笑ってればいいのね笑ってれば。知らないからね」
GM:では義太郎宅。どどんと数百坪はあろうかという大・邸・宅!
長谷川龍:み、宮の森
透野 隠:宮の森! いいなあ、閑静で。
GM:視覚チェックして下さい。
:はい、大丈夫で〜す。
GM:庭や玄関に警報装置や監視カメラが設置されてる。ガードマンも駐在中。
松浦 永:にゃー、下手なことはできないってことね。
透野 隠:でも、部屋の中にはないでしょ?
GM:ついてるんじゃないかな。角とかに。
透野 隠:はあ(溜息)。とりあえず、テープレコーダー回しつつ、「本日はお忙しい中……」
GM石崎義太郎:「今の日本は不況だというが、そんなものは経営者の手腕で乗り切れるものだ」
透野 隠:いきなりそんなか!
GM:それで来たんでしょうが。
透野 隠:そうなんだけど。「自伝の方読ませていただきました」
GM義太郎:「ほう、そうか。なかなか感心だな」
透野 隠:「た、大変ご苦労なさって……」
長谷川龍:『人生のコヤシになりました』と(外付け発言装置)。
透野 隠:「でもそれは会長の才能がどうのこうの、うんたらかんたら」 自伝には、幼少の頃よりはサクセスストーリーの方が長いの?
GM:幼少苦労した頃からまあ均等に。
透野 隠:貧乏で、兄弟いっぱいいて……。
GM義太郎:そうそう。そこからきたんだ! と。「努力を忘れず、時に慎重に時には果断に〜」
透野 隠:「さすがご苦労なさっただけあって、どうのこうの」と言いつつ……。「そうですね、やはり私たちの世代とは違って、戦争を体験している年代の方々というのはこう、気構えが違いますね」
GM義太郎:「まあ、そうかもしれんな」眉が寄る。「戦争だ何だと言うが、そもそも努力していくのは子供の頃からであって、今の子供には戦争体験そのものよりも、幼少の時の努力が欠けている為に、根性が足りない」
透野 隠:「そうですね、でも……」
フェルナンド:頑張れ、〈言いくるめ〉だ。頑張れ。
GM義太郎:「君たち若い者が、これからの日本を……」
透野 隠:あっ、シメに入ってる!
咲羅紅之助:た、た、高輪さんについて。
松浦 永:「今の若い世代にも、戦争の時に体験したことを伝えていっていただきたく思いまして」
GM義太郎:「戦争のことを伝えるのは、他の者でも出来るだろう。わしにはわしにしか伝えられないことがある」
松浦 永:「でも、あなただからこそ影響力が」
GM義太郎:「なぁに。わしはただの隠居ジジイだよ。かっかっか」
透野 隠:「いえ、とんでもございません! やはりこれだけの実績を残すのは……それなりの……やはり……」
フェルナンド:苦しい〜(笑)。
透野 隠:あう〜! 「それなりの、ご苦労が……」
GM義太郎:「苦労してるのは誰もが一緒だ。そこからが問題なんだ」
透野 隠:「そうですね、日本に帰ってこられて1人で会社を建てるのは、そう誰にでも出来ることではないでしょう」
GM義太郎:「まあ、それはそうだな」
咲羅紅之助:……何も聞き出せない。手強い老人だっ。
長谷川龍:人生経験が違うから。
GM義太郎:「老人の価値を戦争を体験したことだけに置く若い者の姿勢はいかんと思うぞ」
透野 隠:おお!? 「そうですが、我々の世代にはもう、教科書の中の出来事でしかなく、そのやっばり、実感がわかずに、こう直接体験した……」
長谷川龍:くくくく。しどろもどろだ。
透野 隠:「方々の言葉の影響力というのは……ええ、あの……」
GM義太郎:「何につけても戦争というものはないのが一番いいからのう。全くインドとパキスタンが……」
透野 隠:う〜ん。「やはり、敵国とはいえ、人を殺めるのは……やはり……人間としての……」
GM義太郎:「そうかもしれん。だが、それはそういう時代だったからな。二度とこなければいいな、そういう時代が。なっ?(力押し)」
透野 隠:「う……そうですね、そうですねえ……」
咲羅紅之助:〈言いくるめ〉られとるわ!
松浦 永:「今もその時代のことを思い出すことってあるんですか?」
GM義太郎:「いや、特別に思い出すことも」
透野 隠:「やはり、あれほど辛いものは」
GM義太郎:「あまり思い出したいものではないからな」
松浦 永:「今もその時代から続いてる友人は、いらっしゃらないんですか?」
GM義太郎:「……君たちは何を聞きにきたのかね?(不機嫌)」
透野 隠:「これからの、北海道における、財政について……(笑)」
GM:空気が悪くなってきたなぁ。ドアがちょこんと開いて「おじいちゃあんっ」と可愛らしい女の子が。
透野 隠:「おっ。お孫さんですか。可愛らしい。お名前は?」
GM:さやかちゃん。
長谷川龍:うん、そんな感じだ。
GM:「おじいちゃん遊ぼう?」「いやちょっと仕事だからなあ」って好々爺の顔。
透野 隠:とろけるとろける。
GM義太郎:とろけるお爺さんって感じ。「待て待て、すぐ終わらせて行くからな」
透野 隠:あっ、終わられる!
GMさやか:「じゃあ待ってるね、おじいちゃん」振り向いてぺこんと頭下げて。ぴょこぴょこっと去る。
透野 隠:「実に可愛らしいお孫さんで」
GM義太郎:「ああ、71になって初めて生まれた孫だからな」 現在9歳さやかちゃん。可愛い盛り☆
透野 隠:仕方ない。取材はそこで終わり。帰りぎわに……「そういえば高輪順二さんという方はご存じでしようか?」
GM義太郎:「高輪? いや、仕事上たくさんの人と会うからな。どこのタカナワだ? どこどこの会社の専務の名前だったか」
透野 隠:「そうですか。小耳に挟んだんですが……行方不明になったらしいですね」
GM義太郎:「ほう、そうか。わしには少々わからんな」
透野 隠:「お知り合いだと聞いたものですから、お知らせした方がいいと思いまして」
GM義太郎:「知り合いといってもピンからキリまでいるからのう」
透野 隠:「そうですか、申し訳ございません。では失礼致します〜」
一同:おいおいおいおい!
透野 隠:だってーどうすればいいんだよう!
長谷川龍:……向こうの方がレベルが上だ。
松浦 永:「さやかちゃんと遊びたかったな」
長谷川龍:取りいれぱ、仲良くなれるかも。
松浦 永:「ねえ。おじいちゃんって優しい?」
GMさやか:「優しいの! さやかねぇ、おじいちゃんのこと大好き!」
透野 隠:「そ、そこらへんは、任した」
GM:でもさやかちゃんはおじいちゃんと遊ぶのです。
長谷川龍:はあ、そしてとぼとぼと……。
GM:「ふ、負けたぜ」って?
松浦 永:「だって隠さん何にも聞きたいこと聞かないんだもん。あんなにしどろもどろになってた隠さん初めて見た」
透野 隠:「おまえは聞けたか、あの相手に!?」
長谷川龍:「仕方がなかろう。そこはほら、経験の差というものですよ」
咲羅紅之助:「……石崎義太郎。奥さんは日本人か? さやかちゃんが彫り深かったということは?」
GM:ないないない。
透野 隠:息子の嫁のお名前は?
長谷川龍:さやかちゃんだから……やっぱり聖子さんとか。
GM:まみさんて感じだなあ。
咲羅紅之助:奥さんは? 義太郎さんの奥さん。
GM:義太郎妻は既に亡くなってるよ。多分きぬさんとかいう名前。
長谷川龍:……はあ。Barでみんなぼ〜っとしてるよ。


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