○タイズセンター(The Tides Center)

  国立公園「プレシディオ」内に事務所を置くNPO。
タイズ財団の中にできたNPOのインキュベーター(孵化装置)機関。
 タイズ財団は、社会的公平、経済機会の広範な共有、民主的プロセス、持続的・環境的活動に基づく健全な社会に向け、社会変革を
進めることを目的に設立された社会変革財団。
社会変革財団とは「社会的ベンチャー・キャピタリスト」ともいわれ、革新的、実験的な市民活動に限って助成をする。
  また、この財団の特徴は、「コミュニティ財団」という地域内の多数の出資者からの複合的な集合財団、いわば寄付者生協のような組織で、
寄付者に対し、情報収集、助成先の紹介、助成等のコンサルティング、基金の管理などを行い、その手数料で財団を運営する。
 財団と同じ発想に基づき作られたのがこのベンチャーNPO集合体NPOともいえるこのセンターである。
インキュベーター機能とは、生まれたばかりのNPOが成長してきちんと自立できるまで面倒を見る役割を果たすこと。
具体的には、100万ドル以下の小さいNPOの設立を支援するためのアイデアを審査し、優れた活動を目指しているものにはタイズセン
ターの一団体として活動することを認められ、税の優遇措置を受けられるほか、会計などの事務はセンターが行ってくれる。
また、センターからマネージメントや資金確保(ファンドレージング)、人材育成などNPOとして自立するに必要なノウハウの提供
を受ける。
起業家支援のNPO版である。現在、250団体が傘下に入っているという。                                                 
 審査はかなり厳しく、レポート、面談を通して、アイデアの内容や可能性等をスタッフが審査し最終的には理事会で決める。
1997年は523の申請の内、57のプロジェクトが受理されたそうだ。
また、1月毎に財政状況・活動状況を報告しなければならず、会計も集中管理される。
(写真右:エレン・フリードマン副会長、中:ミヨコ・オオシマ事業課長)

  しかし、NPO活動をつくりたいが資金もノウハウも無いとか、あまり注目されないアイデアのNPO、支援がなかなか受けられな
い小さい組織などにとっては、活動ができ、努力次第でその中から多様な市民活動を作ることができる。
 また、NPOを支援しようとする財団にとっては、そのアイデアが支援するに足るかどうか不安であるが、タイズセンターなら安心
して支援できるというわけである。