| 雨竜沼湿原を含む増毛山地一帯は様々な野生生物たちが棲息しています。もちろんエゾヒグマやエゾシカなどの大型の陸生哺乳類から、湿原の池塘に住む水生昆虫まで、実に多彩です。その中から、代表的な生き物たちをご紹介しましょう。 |
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齧歯目リス科 Tamias sibiricus Lineatus シマリスの一亜種で北海道からサハリンにまで生息する。体長15cm程で黄褐色の背中に5本の黒い縞模様がある。草木の実を主食とし冬眠する。アイヌ語で「ルオー・チロンノプ」(縞のある獣)。 |
ウサギ目ウサギ科 Lepus timidus ainu 平地から高山まで生息し、ヨーロッパからロシアにかけて分布するユキウサギの一亜種。大きさは飼いウサギと同じ位で目は赤くなく耳の先端が黒い。夏は灰褐色で冬は純白の毛となる。アイヌ語で「イソポ」(キイと鳴く者)。 |
ヒタキ科ツグミ亜科 Erithacus calliope スズメより少し大きく海岸から高山の草原や低木林に住む夏鳥。雄はのどに鮮やかな赤がありチュルリチュルリと高くさえずる。雨竜沼や南暑寒岳でよく目にする。 |
ヒタキ科ツグミ亜科 Saxicola torquate スズメより小さく草原などで見かける夏鳥。雄は頭から尾にかけて黒く胸に赤褐色の斑がある。雄も繁殖期を過ぎると雌に似た地味な色となる。雨竜沼で夏に見かける。 |
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ガンカモ科 Anas platyrhynchos カラスよりも大きく、湖沼や河川、市街地の水辺に住む留鳥。繁殖期の雄は頭や顔がつやのある緑色で首に白い輪があり、くちばしは黄色。雌は褐色で目立たないが、雨竜沼でも毎年繁殖している。 |
無尾目アカガエル科 Rana chensinensis 体長5〜6cmで中国やロシアにも生息するアカガエルと同種と考えられている。雨竜沼では雪解け直後の池塘で繁殖している。クワックワッと鳴き、近ずくと鳴き止む。 |
アゲハチョウ科 Luehdorfia puziloi (Erschoff) 丘陵地から山地の落葉広葉樹林に住みオクエゾサイシンを食草とする種。早春に発生し、カタクリやエゾエンゴサクなどから吸蜜する。北海道のものは別亜種でエゾヒメギフチョウとも言われ、道内でも分布が限られる。 |
ジャノメチョウ科 Erebia niphonica (Janson) 海岸から湿原、高山までの様々な環境に住みイネ科の植物を食草とする。高山蝶の一種であり産地により変化が多い。雨竜沼には「雨竜沼タイプ」と呼ばれ、翅の斑紋に変化のある個体が見られる。 |
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ヤンマ科 Aeshna nigroflava Martin シベリアからフィンランドまで分布する北方系の種で日本固有種。大型で全体に青みがかり、雨竜沼では8月から9月に見られる。縄張りを主張する占有行動を行なう。 |
トンボ科 Leucorrhinia dubia orientalis Selys シベリアを経てヨーロッパまで分布する北方系の種で体は黒いが顔が白く目立つ。ミズゴケの高層湿原に分布が限られる。雨竜沼では7月から8月にかけて目にする。 |
イトトンボ科 Coenagrion ecornutum(Selys) 東シベリアまで分布する北方系の種で日本では北海道だけに住む。雄は黄緑色をしていて、高層湿原の池塘で見られる。雨竜沼では7月から8月に池塘周辺で見られる。 |
イトトンボ科 Coenagrion lanceolatum(Selys) 東シベリアまで分布する北方系の種で、日本では北海道から本州中部まで見られる。雄はブルーで第2腹節にスペード型の黒紋がある。雨竜沼では7月から8月に見られる。 |
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セミ科 Terpnosia nigricosta Motschulsky 平地から山地の樹林に住む体長30mm程のセミ。全体に黄褐色だが頭と胸が緑色で黒い模様がある。初夏の6月頃、他より最も早く現われるので間違うことがない。 |
キリギリス科 Metrioptera japonica Bolivar 北海道では平地から山地に住む体長20mm程のバッタ。キリギリス科ではあるが、体は暗褐色で大きな声ではなくチリッチリッと短く鳴く。雨竜沼で秋に見かける。 |
ミツバチ科 Bombus sapporensis Cockerell 平地から高山帯まで住む体長20mmほどのハチ。体全体が黒と黄色の毛で覆われており本州以南では黒い毛の部分が多くなる。雨竜沼では花を渡り飛ぶ本種をよく見る。 |
シリアゲムシ科 Panorpa pryeri MacLachlan 川沿いの林の中などに住む翅長15mm程の虫。体は黄褐色で翅には黒い筋がある。シリアゲムシとは時々尻端を持ち上げる動作を行なうことから名がついた。雨竜沼で多く見られる。 |