雨竜沼湿原リアルタイムメッセージ

 登山シーズン中の花の開花状況や観察できる野鳥や昆虫たちを毎月アップデートして掲載します。現在の湿原の様子をお楽しみ下さい。(毎年6月から9月頃まで掲載します。)

 

今シーズンは10月12日(月)で終了です。

10月1日、最新の湿原状況を掲載しました。

 

 

●入山情報

 8月25日に、南暑寒岳6合目の登山道でエゾヒグマの新しい食痕が報告されました。その後の出没や痕跡は報告されていません。

 入山の際には登山口で最新の情報を入手し、鳴り物の携行や見通しの悪い道では自分の存在をヒグマに伝えるために声を出す等、未然に遭遇を避けるための安全策を常に講じながら登山されるよう、強くお願いします。

 10月1日付のゲートパークから雨竜沼湿原一帯に至るエコモニター10を以下に掲載しました。開花植物や観察動物等、最新情報としてお役立て下さい。

●問合せ

お問合せ
〒078-2692
北海道雨竜郡雨竜町第8町内
雨竜町役場 産業建設課 農地商工グループ
TEL0125-77-2213 FAX0125-78-3122
E-mail:shoukou@town.uryu.hokkaido.jp


〒078-2638
北海道雨竜郡雨竜町第8町内
雨竜町観光協会(雨竜町商工会内)
TEL0125-77-2155 FAX0125-77-2151

 

 

 雨竜沼自然館では毎月様々な催しを企画しています。是非、ご参加ください!!

 

●10月の雨竜沼自然館公開湿原講座

「今シーズンの雨竜沼湿原を振り返る」

 今シーズンの雨竜沼湿原の主な出来事を振り返り報告したいと思います。

 尚、予てより立ち上げを予定していた「雨竜沼ファンクラブ」ですが、2007年7月1日よりHP公開しています。新たな雨竜沼ファンの発掘と湿原の未来を見守る「守人」を育む事を目的にスタートしました。ラムサール条約のワイズユースとサスティナブルユースをここ雨竜沼湿原で実践したいと思います。

http://tour.uryunuma-fan.net/

 

岡本洋典

 

 

■■■2009,10月の公開湿原講座■■■

「今シーズンの雨竜沼湿原を振り返る」

  講師 岡本 洋典 (自然写真家)


早いもので10月の体育の日をもって今年の雨竜沼湿原への登山シーズンは終了します。6月の山開きから4ヶ月間の登山シーズン中に見られた主な出来事、動植物や登山者に関する報告等を取り上げ、今シーズンを振り返ってみたいと思います。

※案内チラシとしてデザインしてありますので、ダウンロード・出力してご利用下さい。

●日 時 2009年10月24日(土) 午後2時〜
     開場・受付午後1時30分から
●会 場 雨竜沼自然館 (TEL 0125-79-2100)
     〒078-2641 雨竜郡雨竜町第10町内
       道の駅田園の里うりゅう内
●講 師 岡本 洋典 (自然写真家/雨竜町在住)
●テーマ 「今シーズンの雨竜沼湿原を振り返る」
●定 員 先着100名まで
●参 加 無料
●主 催 (株)雨竜町振興公社

公開湿原講座の案内は、自然館だけではなく、北海道環境サポートセンター、富士フイルムフォトサロン札幌等にも配置されていますので、ご参照下さい。

http://michinoeki-uryu.com/

 

 

■■■■2009,エコモニターNo,10■■■

 

雨竜沼湿原エコモニター 2009/NO,10

調査日 2009年10月1日(木) 天候/晴れ

調査場所 ゲートパーク〜雨竜沼湿原一帯〜湿原展望台

概況
  10月1日現在、ゲートパークから湿原に至る登山道で通過に問題のある箇所は有りません。登山道・湿原展望台で行われていたは工事は終わり、新展望台も利用可能です。エゾヒグマの新しい痕跡は報告されていませんが、入山時は鳴り物を携行し、安全な登山を心掛けてください。
 晴れた朝には霜が降りるようになり、現在湿原内で開花しているのは極わずかのナガボノシロワレモコウだけとなりました。展望台下部の斜面の紅葉は既に色付きのピークを過ぎ、湿原周囲のダケカンバが黄色から褐色へと色付いています。ペンケペタンや池塘でマガモのファミリーを目にしますが、オオジシギやハイタカの姿も確認しました。
 湿原までの登山道沿いでは、ゲンノショウコやネジバナ等の少数が開花していますが、第1吊り橋より上ではほとんど見当たりません。斜面の色付きは、今週末がピークとなりそうです。ウラジロナナカマドやハウチワカエデの赤とミネカエデの黄色が目立っています。貯食に忙しいエゾシマリスや成虫越冬するコヒオドシを確認しました。
 今シーズンは10月12日までですが、安全な登山をお楽しみ下さい。(雨竜町エコモニター 岡本洋典)

 

2009,10/1,紅葉が進む円山の様子

 

2009,10/1,第1吊り橋の様子

 

2009,10/1,ミネカエデが黄葉する群馬沢付近の登山道

 

2009,10/1,白竜の滝手前で紅葉するツタウルシ

 

2009,10/1,上のテラスから見る白竜の滝の様子

 

 

2009,10/1,白竜の滝の上で紅葉するウラジロナナカマド

 

2009,10/1,第2吊り橋手前から見る恵岱岳南斜面の紅葉の様子

 

2009,10/1,第2吊り橋から見るペンケペタン川下流側

 

 

2009,10/1,険竜坂下部から見る恵岱岳南斜面の紅葉の様子

 

2009,10/1,険竜坂中腹の急斜面の登山道に敷かれた玉石

 

2009,10/1,険竜坂中腹の登山道の様子

 

2009,10/1,険竜坂中腹の登山道の様子

 

2009,10/1,険竜坂中腹から見る群馬岳北斜面の様子

 

2009,10/1,旧水場付近の様子

 

2009,10/1,旧水場付近から見える暑寒別岳


トピックス

●登山口〜険竜坂上部までの恵岱岳・群馬岳の斜面の紅葉は、10月第一週の週末が日頃となります。

●斜面で紅葉している樹種は赤がツタウルシ、ウラジロナナカマド、ハウチワカエデが目立っており、黄色ではミネカエデが目立ちます。

●湿原では湿原内にナガボノシロワレモコウが僅かに咲き残っており、復路木道の笹縁に帰化植物のユウゼンギクが開花しています。

●コガネギクやアザミ類の種子を観察できます。

●動植物の採集・捕獲は一切禁じられていますので、山菜採りや昆虫採集などは行わないでください。

 

場所 観察できる主な開花植物 代表種の写真

登山道

ゲートパークから雨竜沼湿原まで

ネジバナ コウゾリナ ゲンノショウコ エゾノコンギク オオダイコンソウ

写真上は紅葉したハウチワカエデ

写真下は黄葉したミネカエデ

湿原一帯

ユウゼンギク ナガボノシロワレモコウ

写真上はコガネギクの種子

写真下はユウゼンギク

 

2009,10/1,湿原入口付近の様子

 

 

2009,10/1,ペンケペタン川で泳ぐマガモ

 

2009,10/1,湿原テラスから見るペンケペタン川

 

 

2009,10/1,大沼付近の様子

 

2009,10/1,浮島橋から見るペンケペタン川と南暑寒岳

 

2009,10/1,コウホネ沼の様子

 

2009,10/1,咲き残っているナガボノシロワレモコウと暑寒別岳

 

 

2009,10/1,木道合流点の新しい標識

 

2009,10/1,見頃を過ぎた展望台下部(南暑寒岳取付付近)の紅葉の様子

 

2009,10/1,展望台へ至る急坂に敷かれた玉石

 

2009,10/1,新設された展望台

 

2009,10/1,展望台からみる湿原全景

 

 

 

 

トピックス

●湿原内でカワラヒワを襲うハイタカの様子を確認しました。

オオジシギもまだ湿原内に滞留していることが解りました。

●湿原展望台は工事が完了し利用することが出来ます。

●動植物の採集・捕獲は一切禁じられていますので、山菜採りや昆虫採集などは行わないでください。

 

場所 観察できる動物(野鳥・昆虫・その他) 代表種の写真

登山道

ゲートパークから雨竜沼湿原まで

●野鳥
カワガラス キジバト カワラヒワ カラ類
●昆虫
アキアカネ コヒオドシ クジャクチョウ ダイミョウバッタ フキバッタ 他
●その他 エゾシマリス ニホンカナヘビ

写真はコヒオドシ

 

コヒオドシ(タチハチョウ科)
本州では高山蝶の仲間とされるが、北海道では平地から山地まで普通に見られる種。発生は山地の方が多く、時に高山帯のお花畑で大量の集団となって吸蜜する様子が観察される。イラクサを食草とし、近縁種のクジャクチョウと習性が似ており、幼虫時代は集団で行動し、成長するに伴い単独行動となる。湿原に至る登山道で夏は良く目にするが、成虫越冬するため、早春の登山道で見かけることもある。

湿原一帯


●野鳥
カワラヒワ マガモ キジバト オオジシギ ハイタカ カラ類  
●昆虫
アキアカネ バッタ類 他

写真はハイタカ

 

ハイタカ (ワシタカ科)
日本では、本州以北に留鳥として分布しているが、一部は冬期に南下する。森林に生息し、農耕地や草地で鳥類、昆虫類、小型哺乳類などを捕食する。ハトより少し大きくオスは背面が灰色で、腹面には栗褐色の横じまがある。メスは背面が灰褐色で、腹面の横じまが細かい。オオタカと共に鷹狩に用いられた。

 

 

2009,10/1,復路木道から振り返って見る南暑寒岳

 

2009,10/1,復路木道から見る湿原入口方面

 

2009,10/1,木道沿いで結実したコガネギク

 

2009,10/1,復路木道の笹縁で開花するユウゼンギク

 

2009,10/1,浮島橋付近の復路木道から見るペンケペタン川と南暑寒岳

 

2009,10/1,浮島橋付近から見るペンケペタン川

 

2009,10/1,第1吊り橋上部の登山道沿いで見かけたエゾシマリス

 

 

 

2009年の雨竜沼湿原積雪・融雪状況報告(ダイジェスト)

 

 2009年3月24日,4月13日,5月22の3回にわたり雨竜沼湿原一帯の積雪及び融雪状況を調査しました。この調査は毎年雨竜町より委嘱されている「雨竜沼湿原エコモニター」事業の一環として行っており、積雪深の年変動が湿原の動植物に及ぼす影響を考察し、融雪状況から安全な山開き時期を判断する事等に役立てられています。

 

2009,3/24,白竜の滝の様子。

悪天候のため第2吊り橋で調査を打ち切りました。ゲートパーク一帯で平均3mの積雪深を実測しました。

2009,4/13,湿原テラス付近の様子。

湿原テラスで平均3m40cmの積雪深を実測しました。3月24日から4月13日までの3週間の積雪減少がゲートパークで80cmであったこと、湿原とゲートパークの標高差、最大積雪深が3月上旬であることを加味すると、今冬の雨竜沼湿原の最大積雪深は4m〜4m50cmと判断する事が出来ます。これは4mを平年値とする場合、平年並かやや多めの積雪であったと言えます。

2009,5/22,湿原展望台からみる湿原全景。

2009,5/22,湿原テラス付近の様子。

湿原テラスでは平均70cmほどの残雪が有り、湿原全体では90%ほどがまだ雪に覆われています。木道は大半が残雪に覆われているが、湿原入口付近、大沼付近で既に消雪しています。大沼や南の池塘複合体なども池塘縁が見え始めており、ミズバショウやワタスゲの芽吹きが観察できます。ペンケペタン川本流と数本の支流は既に水面を見せており、蛇行部には厚い雪壁を見せています。

湿原中央部のペンケペタン川本流と南川から流入する支流合流部に、広範なエゾヒグマの掘り返し跡が確認できました。今春のものではなく、昨年・一昨年の行動跡と思われますが、第1吊り橋手前付近には今春のものと思われるエゾヒグマの古い糞の痕跡が見られました。

5月22日の積雪調査の結果と4月13日の調査結果を比較すると、40日間で湿原一帯の積雪深は2m70cmほども減少しています。連休前後からの好天の影響とは言え、予想以上の急速な融雪が確認できました。降雪量は平年並みかそれ以上有ったでしたが、融雪のスピードが早まり、この時期としては平年より一週間程早い融雪状況となっています。

 

「雨竜沼自然館」通年開館中

 

 2006年4月1日、地元雨竜町に「雨竜沼自然館」がオープンしました。自然写真家・岡本洋典の雨竜沼湿原の作品を常設展示しながら、雨竜沼湿原のワイズユースにつながる活動の拠点となる新しい施設です。 今後は、広く雨竜沼湿原の魅力を紹介しながら未来へ向けた湿原の保全を広く訴えて行きたいと思います。ご期待下さい。                              

●雨竜沼自然館の様子●

 

 自然館では四季の湿原の景観だけではなく、動植物、湿原の成立ち、湿原の現状と問題点など、資料性を重んじた展示も試みています。

 週末は岡本が常駐する機会が多くなります。その際には、湿原の映像をお見せしながら動植物や湿原環境についての解説を行っています。

 

 

 

雨竜沼湿原登山についての注意

 安全で楽しい登山を行なうためには登山者一人一人の適正な利用意識とマナーが必要です。以下の点について是非ご協力下さい。

※予め適切な情報を入手し、登山計画を立てる。

※天候の変化や不慮の事態に対処できるよう、必要な装備を携行する。

※ゲートパークの管理棟で必ず登山届に記入して入山する。

※7,8月の週末は混雑しますので、なるべく平日の登山を計画する。

※駐車場以外の路上駐車は行なわない

※混雑の原因となる大型バス等による団体登山の利用・計画を避ける。

登山道・木道以外には立ち入らない。

登犬猫等のペットを同伴しない。

動植物の採取・捕獲は絶対に行なわない。

ゴミは全て持ち帰る。

※入山の際には、一人500円の「雨竜沼湿原環境美化整備等協力金」にご協力下さい。



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