真空管試験器で829Bの計測をする
★真空管829B(国産球では2B29)の計測には専用のアダプター(E-105)を使用します。私の場合使おうとしたら導通がなく調べてみると半田付けの不良でした。おそらく作られてから50年以上の年月が過ぎていますのでヴィンテージ製品にはこのようなトラブルは頻繁に起こりうるものです。クリップ付きのシールドコードが2本出ていますがこれはプレートコードです。黒いクリップとシールド線なので最初は躊躇します。写真はTV−7用のアダプター(E-105)です。ふたを開けたら右の角にあります。TV−7*/Uなら必ず純正部品として入っています。写真では別に入手したアダプターを使っています。
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★使う前にテスターで導通を確認した方がいいでしょう。

★このような感じで測定します。(下の写真)


★以上がTV−7の場合です。539Cで829Bを計測するには専用のアダプター(型名SA−6)があるようですが現代では市場に流通していなく探すのは至難の業です。そこでTV−7用のアダプターに注目するわけですが539Cでは近辺のソケットに接触してそのままでは使えません。そこで下駄をはかせ接触を回避するためのアダプターとしてのオクタルソケットの登場です。私が持っているのはオークションで入手したものでOCTAL
U-102/Uという型番です。これと先ほどのTV−7用アダプターと組み合わせて使います。
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★このとおり539Cでも829Bが計測できます。(写真上)
☆TV-7のデータ
| TV−7 | フィラメント | セレクター | バイアス | シャント | レンジ | プッシュボタン | ミニマム |
| 829B or 2B29 |
6.3 | HS4−5613 | 0 | ・・・ | D | 3 | 20 |
| 6.3 | HS4−8613 | 0 | ・・・ | D | 3 | 20 |
☆539Cで計る829Bのデータは見つからなかったので自分で作りました。
あくまでも参考データです。
| 539C | フィラメント | セレクター | バイアス | シャント | レンジ | プッシュボタン | ミニマム |
| 829B or 2B29 |
6.3 | HS4−5613 | 0 | ・・・ | D | 4 | 2500μS |
| 6.3 | HS4−8613 | 0 | ・・・ | D | 4 | 2500μS |
☆健康な状態のGm値とは?・・・
ミニマム値は新品の60%と言われていますので2500÷0.4=6000μSもあれば超上等品ですが私の手持ちでだいたい4800〜5800μSくらいです。これでも立派な範疇でしょう。私なりにミニマムの2倍もあればいいと考えています。
☆振るとカタカタ言う真空管について・・・
GT菅やST菅など大型菅で振ると音がするものがあります。音の種類によりますがカタカタ言う音のものはGm値が低い傾向にあります。もともと振動には弱い真空管ですから物理的に脆くなっている場合も考えられますので振ると音の大きい真空管は実装には敬遠した方がいいと思います。また、双ビーム管ではGm値が左右で大きなアンバランスを生じている場合もあります。今年手持ちのUY-807を約40本試験しましたがうち10本が振ると音がしました。なかにはフィラメントの一部が転がっているような感じのものもありました。この10本のうち半分以上はGmが決して高いものではありませんでした。
真空管は買い物が難しいですが購入時にしっかりチェックすべきでしょう。
2004年3月27日制作 2004年7月1日更新