
真空管試験器 TV−7D/Uの操作 (gm測定)
@AC電源 AC 電源は規格105Vから125V、50Hzから1000Hzですが一応日本国内のAC100V/50〜60Hzでも使えます。AC115Vの電源があればまず安泰です。
Aテスト・データーを準備します。(TEST DATA FOR ELECTRON TUBE TEST SET TV−7*/U)

Bテスト・データーの見出しFil欄で示される電圧でFilament Voltageスイッチを設定してください。 例 6AU6の場合 6.3Vにセットします。
C以下の順序でSelectors欄で示されている選択スイッチを設定をしてくださいFILAMENT(右)…>FILAMENT(左)…>GRID…>PLATE…>SCREEN…>CATHODE…>SUPPRESSOR
例 6AU6…ET1−5672
| 選択スイッチ名 | FILAMENT(右) | FILAMENT(左) | GRID | PLATE | SCREEN | CATHODE | SUPPRESSOR |
| スイッチの位置 | E | T | 1 | 5 | 6 | 7 | 2 |
DBIAS欄に記載されている値でBIASダイヤルを設定してください。 例 6AU6の場合16にセットします。
EShunt欄に記載されている値でSHUNTダイヤルを設定してください。(このダイヤルの指示がなければ, このステップを省略して, 次の操作を続けてください) 例 6AU6の場合何も表示されていませんから次の操作に移ります。
FRange欄で示されるRANGE位置にファンクションスイッチを切り替えてください。 6AU6の場合はBです。
G真空管を適合するソケットに挿入してください。(MT管の場合は事前にピン矯正器でピンを揃えた方がいいと思います)
H電源スイッチをオンにします。
Iライン調整(Line Adjust)は試験開始前に必要な操作です。プッシュボタン1を押さえ続けてください。次にメーターの針がLINE TEST マークの上に静止するまで, LINE ADJUSTコントロールノブをゆっくり回転させてください。これでOKです。(要するにメーターの「60」の目盛りに合わせてください)
JPress欄で指示されるプッシュボタンを押してください。 gm測定の場合はプッシュボタン3でMUT.CONTと表示されています。 (注:長く押し続けてはいけません。3〜4秒で読みとってください)

K特定のタイプの真空管に属す特別な情報に関してはNotations欄を参照してください。.
Lメーターの指示値を読んでください。(ここではおよそ94が示されています)
M検針値が"Min value"欄で記載された数値(最小許容値)以下ならば, 真空管を廃棄して, それを取り替えなければなりません。 6AU6の場合の棄却値は58です。
(注)貴重球などで棄却値以下でも使われる場合があります。Mで示されたルールは絶対ではありません。
テストデーターの例
| TUBE TYPE | Fil | Selectors | Bias | Shunt | Range | Press | Min value | Notations |
| 6BA6 | 6.3 | ET1−5672 | 9 | ... | C | 3 | 41 |
μS(micro Siemens)相互コンダクタンス換算テーブル
| メーター指示 | レンジB | レンジC | レンジD | レンジE |
| 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 10 | 250 | 500 | 1250 | 2500 |
| 20 | 500 | 1000 | 2500 | 5000 |
| 30 | 750 | 1500 | 3750 | 7500 |
| 40 | 1000 | 2000 | 5000 | 10000 |
| 50 | 1250 | 2500 | 6250 | 12500 |
| 60 | 1500 | 3000 | 7500 | 15000 |
| 70 | 1750 | 3500 | 8750 | 17500 |
| 80 | 2000 | 4000 | 10000 | 20000 |
| 90 | 2250 | 4500 | 11250 | 22500 |
| 100 | 2500 | 5000 | 12500 | 25000 |
| 110 | 2750 | 5500 | 13750 | 27500 |
| 120 | 3000 | 6000 | 15000 | 30000 |
![]()
T.こぼれ話 私は真空管測定器については素人です。(念のために!)2000年9月頃、TV−7D/Uでヒータ電圧25Vのトランスレス球を測定しようと思ったらFUSEが飛んでしまいました。自動車電球と形が同じ為DIYショップへ12Vの球を何本か買ってきて試しましたが一本も適合しませんでした。いろんな人にE−メールを送って教えを乞うたのですがオートバイ用の6V8Wか6V10Wの電球が適合するのが解りました。(教えてくれた人ありがとうございます)今度はその電球を探すのに大苦労しました。DIYショップにあるのではないかと思い東急ハンズ札幌店など探しまくったが発見されなく、バイクショップに目を向けました。私は単車の趣味がありませんのでバイクショップを探すのに苦労しました。バブル期に沢山あったバイクショップも淘汰され区内で簡単に見つけられませんでした。結局、夕張郡栗山町にある昔ながらの自転車兼業店で見つけだしました。(電話帳でバイクショップを見つけた方が早かった)USA製の測定器を使用する時はAC115Vの電源が不可欠ですがTV7でもAC115Vで使用した方がFUSEが飛びにくいそうです。
延べ250本以上測定してみて思ったことはgm値が相対的にしか計れなくメーカーカタログに載っている値とはかけ離れたモノで多少欲求不満になりました。静特性回路を自作して正確なgm値を計る方法も考えたのですがあまりにも費用と時間がかかりすぎる問題に頓挫。
国産の6ZP1を測定。メーターが振り切れんばかりの元気さに脱帽しました。昔、実験用の3球アンプの電力増幅用に使っていたもの。
U.micro mhoについて: μS(micro Siemens)は昔のマイクロモーです。私が真空管回路を学んだ頃はmicro mhoでオームの記号をひっくり返した記号でした。
V.その他注意事項
★SWの設定に注意! 12BY7Aを測定しようと思いSWを設定し真空管を差し込みMUT.CONTボタンを押してもメーターが振れない。よく見るとサプレッサーのSWの位置が違っていました。同一真空管でSWを正しく設定し試験をやり直してみると今度は管壁でグロー放電を起こしメーターは振り切れ。どうやら真空管をおシャカにしてしまったようです。ちなみに真空管は外国の某有名メーカーです。EV2−7813のところをEV2−7812にしてしまった為に起こった事故です。ちょっとしたミスが大事な真空管の命を奪ってしまいます。(2001年8月13日)
★ヒーター(フィラメント)電源ONからMUT.CONTボタン押し下げまでの時間。ご存じのように真空管は電源ONすぐには動作しません。そこでどれだけの予熱時間が必要なのかということですが大量に試験する時は予熱時間が非常にもったいなく感じます。まあ3分以上は暖めたいと思うのですが。 せっかちな私は1分40秒くらいで済ませてしまいます。(^^; しかし充分な予熱を行わずB+を印可するのは無茶と思ってください。測定が正しい結果になりませんし被測定用の真空管を傷めます。さらに真空管はTV−7D/Uの内部で2本使われていていることを忘れてはいけません。(2001年8月13日)
★TV−7D/UはどうやらAC115Vで使った方がよさそうです。AC100Vで使うとヒューズが切れやすいのと測定結果が甘くなる傾向があります。Dレンジで63→66というふうにAC100Vで使用するとわずかに膨らみます。単純な良否テスト以外でしたら是非ステップアップして使用してください。(2001年8月13日)
00/11/30 制作 00/12/20 01/2/21 01/8/14 04/3/14更新