『J2』

’99ホーム最終戦。
前日にJ2残留が確定し、それまで何とかつながってきていた選手のキモチの糸も、
大音量で弾け飛ぶ音が聞こえんばかりの試合だった。
きもちが無い、覇気が無い、粘りが無い…と評された試合だった。
情けなすぎて涙も出なかった。と同時に、どうしても灰色にしか見えないコンサの行く末をを思い、途方にくれた。
たくさんの選手が戦力外通告を受け、相次ぐ選手の減棒…コータもチームを去り、岡田監督の残留にも、
何の期待も持てずにシーズンを終える。

ワタシは、初年度からコンサを支えてきた人たちのような古株ではない。
それ故、こころも体もJ2サポーター。
『サッカーってこんなもんなのか…』そう思いたくなる気持ちを払拭する事で精一杯だった。
しかし、『頑張ろう』そう思わせてくれたのもまた、コンサドーレだった。

そして迎えたJ2・2年目の今シーズン。
開幕を九州・佐賀県鳥栖で迎え、今季の快進撃を予感させる4−0の快勝。
北国のハンデ、長い長いアウェイロードを終え、札幌に戻ってきた頃にはもう、桜の花が咲いていた。
春、自分自身も就職し、新生コンサと同時に新しい扉を開いた。

「さぁこれから」という時に離脱したバンの無念に胸が痛んだ3月。
エメの活躍に喜ぶも…依存じゃないかと不安に思った4月。
選手のまとまりが手にとるようにわかってきた5月。
チームの顔であるグリの背中を、涙を拭いて送り出した6月。
今後の暑さに備えて1つでも勝っておこうと奮闘した7月。
過密日程、猛暑、疲労の蓄積にも負けず、粘り強さを見せてくれた8月。
周りが騒がしくなってきても、決しておごらず目の前の敵に集中した9月。
そして…
選手、スタッフ、サポーター、道民…すべての人たちの夢がかなえられた10月。
彼らの頑張りが報われた今、ここ北海道は真っ白な雪さえも降る季節を迎えている。
今年のシーズンを思う時…
なぜこんなに頑張れるんだろう、人を幸せにできるのだろう…そう思い胸が熱くなる。
…人を幸せにする事、自分が幸せになる事…誰もが望む事でありながら、
もっとも難しい事のひとつ。
しかし、コンサドーレと言う赤黒の勇者は、数百万人という人を『幸せ』にする力がある。

…住み慣れた2部という世界。
12月5日のあの挫折から、苦しみもがいた2年間だった。…しかし
この世界を見たからこそ、経験したからこそ得た多くの財産。

これらを引っさげて、来年CONSADOLE札幌は1部の階段を昇りはじめる。
簡単な道のりでは無いだろう。時には辛く挫折もあるかもしれない。
…でも、辛い時にも共に苦しみ、励ませる自分達でありたい。

ワタシ達サポーターも1部の世界へ進み、長い長い戦いがまた始まる。
さようならディビジョン2
そして、
溢れんばかりの思い出をありがとう…


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