このポニーの子馬ニッキーは、母馬と1年いっしょにここで暮らし、母馬が保育園にもらわれていった後、実家に残ったものの庭で放し飼いにしていたため、人間との接触がほとんどなく触れさせてもくれない。(どんな庭だい)遠くからこうして人間を見ている。手から食べ物を与えることもままならいということなので、近づくことから始め、話し掛け、草を与えようと試みた。3メートルの距離までは、近づけるがそれ以上近づくとお尻を向けてしまう。塩も好物と聞き、手から与えようとするがそれも駄目。しかし、手から零れ落ちた塩をひとなめしてから、草を手から与えることに成功した。1時間30分という時間がかかった。でもすばらしい時であった。しかし、体に触れることは許してくれなかった。もう少し時間があれば。夕方の薄暗くなって肌寒い牧場の風景を後にして、母屋に戻った。
それにしても、生き物とはすばらしい。そしてここの環境も。犬や猫はもちろん馬や牛、キタキツネ・エゾシマリスなどの野生動物、アカゲラなどの野鳥もすべて身近な存在として身の回りに放し飼いされている。(ちょっと変かな)町の喧騒の中でせこせこ生活している私にとっては、釣りとはまた違ったほのぼのとした安らぎを感じさせてくれる楽しい旅であった。 つづきは「その2へ」 
家内の実家(道東の町で酪農と畑作を経営している)
 牛舎の入り口。70頭の牛を育てている。  牛舎の中、夕方の搾乳を待っている牛たち。
この地に明治40年に入植したのは家内の曽祖父母。この松は父が植え、祖父が始めた酪農の歴史を見守りつづけてきた。その後、父が後を継ぎ、今は姉夫婦ががんばっている。北海道の開拓と農業の歴史そのものである。今回の帰省の旅は、息子が東京へ遊びに行っていたため、家内・娘(高2)との3人の旅であった。家族のきづなが少し太くなった。馬との出会い、娘との会話、甥・姪たちの成長、祖母・父母と姉夫婦、みんなその分歳を取った。しかし、いくつになっても新しい出会いや経験をするものである。

           つかの間の夏休み その1 (2002.8.9夜から12夜:2泊3日))