市の環境行政に失望!! 


これが現行の環境行政の限界か!1997.5.27

札幌市がん具卸業者、松葉屋が真駒内南町7丁目に隣接した自然林で計画しているゴルフ練習場の建設を札幌市が26日、申請通り許可した。反対運動を展開し、市の新たな環境行政に期待を寄せて活動してきた地元住民、そしてこの森林におもいを寄せてきた札幌市民は失望の色を深めている。

 

市は当初「予定地を買い取り、緑地保全したい」という考えを示していたが、同社が応じず断念したのだ。現行条例では市の環境保全行政に限界があることを露呈したとはいえ、住民から条例の不備などを指摘する声がでている。

 

 法律をクリアすればすべてよいというのではおかしいと思う。市は話し合いで解決して欲しいと繰り返すばかりだった。建設予定地に隣接する真駒内南町7丁目町内会の大串俊正会長は、建設許可した市に不満を募らせている。
 予定地は市が1990年に実地した森林環境保全機能調査で最も重要とされる「Aランク」に指定されていた。地元町内会や自然保護団体は昨年から「予定地には多くの野鳥が生息する貴重な自然がある」として反対運動を展開。
近隣の町内会からの陳情に加え、地元住民らが中心となって集めた森林の保全を求める署名は26日現在、28120人に達している。

 

しかし、市はその声をさらりとかわし、「適正な手続きを踏んでいる」として建設を許可した。

 

市緑化推進条例では、運動施設を建設する場合、現況林の30%以上を残すことを義務づけているが、松葉屋は森林の67%の保全を約束しており、市は「許可せざるを得ない」と説明する。練習場建設後に自然環境や、住環境に与える影響については話を濁したままである。また、市は昨年11月の市議会で「予定地を買い取る」と表明、住民の期待を膨らませたが、結果的には”裏切る”ことになった。市開発部宅地課の川浪準一課長は「松葉屋は土地を売る気は全くなく、話し合いにならなかった」と取り組みの姿勢に消極的だった面をみせる。

 

松葉屋は今月中にも建設に着手する予定で、「住民とは今後も話し合いを続けていく」と話しているが、本来の意味での「話し合いの場」がもたれるという意味ではない。
札幌市内に残された自然は以外にも少ない。しかもこの森のように公園化されておらず、本来の意味での「森林」は、一般市民にその価値が見えにくく、今後も同じようなケースがでてくる可能性がある。行政が環境保全に断固とした態度をとれるような保全策を市緑化推進条例に盛り込むような動きが必要だ。
もはや、行政そのものはあてにできず、
市民の手でそれを実現していくしかない。 
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