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エッセイバックナンバー一覧

水無月慧子の冗漫なエッセイ

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「その18 怒れる私」

最近、折に触れて、中学1年生のときの社会科の先生を思い出す。まだ、沖縄に引っ越す前の郷里の学校でのことだ。

あの先生に対する思い出は、いいものではない。真逆である。

一体、私に何の恨みがあったのだ。

中学生としての初の授業。緊張とやる気に満ちていた私。

そんな新芽のような生徒に対し、手を挙げてもいないのに指して、答えられないと、教卓の横に立たせた男。

「誰か答えたら、席に戻ってよし。ほらあ、誰か早く答えろ。彼女、いつまで経っても立たされたままで恥ずかしいだろ。あーあ、泣いちゃったぞ」

あのときの屈辱と恨みは30余年を過ぎた今でも、私の心の底に沈潜し、なにか切っ掛けがあると浮き上がって来て、私の心をかき乱すのだ。

この先生、相当性格悪い奴だと思ったが、私の幼馴染みの担任だった。彼女にそれとなく訊いてみると「ううん。いい先生だよ」との意外な返事。

もっとも、彼女は先生の「かわいこちゃん」だったようだから、彼女の情報は当てにならん。

不幸の年賀状

ああ、くそ。今からでも報復措置に出てやろうか。

古い手だが「不幸の手紙」を送りつけてやる。時節柄、「不幸の年賀状」にしてやろうか。

……んー、しかし待てよ。例えば「この手紙と同じ文面の手紙を書いて10人のひとに送らないと、あなたは不幸になる」と書いたとする。あの先生が万一、ホントにその指示に従ったら、なんの恨みもないひと10人が新年早々、とんだとばっちりを受けることになる。ひとに迷惑をかけるのは、私の本意ではない。

うーむ。

切り張り脅迫状

それじゃ、脅迫状でも送ってやろうか。それなら、あの先生だけをビビらせることができる。新聞の文字を切り張りして……それも面倒だから、パソコンでテキトーな文面をつくって脅かしてやるか。

……んー、しかし待てよ。あいつが本気にして、警察に通報したりしたら、おおごとになるなあ。私の入っている俳句サークルの句友には、お巡りさんが何人かいるのだ。あのひと達の部下のひと達が「脅迫状」に振り回されて捜査に走り回るのは、それこそ罪悪ではないか。これも私の本意ではない。

ええい、あのクソ教師め、どうしてくれよう。

……。ん? ところで、あの先生、今、何歳ぐらいになっているのだろうか。当時50代の半ばくらいだったよなあ。それから30余年経っているわけだから……男性の平均寿命からいくと……。うーむ、微妙なところだ。(2010/11/17/wed.)







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