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エッセイバックナンバー一覧

水無月慧子の冗漫なエッセイ

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「その22 骨折――そして、中途半端な復活」

冬の終わり頃、病院の玄関で派手に転んで右足の親指を骨折してしまった。(「今冬初転倒」「ひそやかな骨折」参照)。と言っても、太い骨が真っ二つ、ではなく、突出している部分が欠けた状態。

愚かにも、単なる打撲と信ずること2か月、ついに重い腰をあげて整形外科を受診すると「あー、これ骨折してるぞー」。えっ? 「ここのところ、黒く線が入ってるだろ。これが折れてるとこ。この隙間に、すでに肉やらなにやら入っちゃってるから、もう骨はくっつかないなー。治療法はギブスをはめて、状態を落ち着かせるだけだね。なんせ折ってから時間が経ち過ぎちゃったからねー」。

と診断され、熱さまシートみたいなものでで親指と、添え木代わりの人差し指を挟んで「すぐ固まりますからねー」と看護師さんが押さえていてくださり、数分後「はい、出来ました。この上から包帯で巻いて固定してね」

そうして、ギブスをはめたり、消炎鎮痛剤を塗り込んだり、あれこれと治療を重ね、やっとお医者様からご許可が出て、ギブスとも病院ともおさらば出来たのだった。

ところが、その3日後、また同じ整形外科を訪れるはめに……。

「あれー、水無月さん、どうしたの?」

「す、すみません。また転倒して、右足の親指叩きつけました」

ああ、恥ずかしい。いかにも私らしいドジを踏んだのだった。今度の現場は風呂場。バスマジックリンをたっぷり振りかけたスポンジで、床をせっせと磨いていたら、お約束のように滑って転倒、やっと良くなった右足の親指を壁にぶつけてしまったのだった。服は泡で汚れるし、親指は再び腫れてくるし、最悪。

「ありゃー、折れたとこ、骨が少し動いてるぞー」

再度レントゲンをとって眺めながら、お医者様はおっしゃったのだった。

「なんで、風呂場の掃除なんてしたの。って言っても、しないわけにもいかないもんねー」

と同情してくださった。

再び、ギブスで固定したり、消炎鎮痛剤を塗ったり、の治療が続き、そろそろ今日で治療を終えようか、というところまでたどり着いた。やれやれ。

ところが、「あ、いいこと思いついた。リハビリしないかい? ジェットバスみたいのに足を10分間つけてボーッとしてるだけ。水無月さんの慢性的な痛みが緩和されるかもしれない。とりあえず1週間毎日おいで」

あー、足がジャバジャバ気持ちいい。けど、リハビリ室には、首を牽引(けんいん)されているひと、腰を牽引されているひと、腰に電気流されているひと、全身マッサージ(?)されているひと、ウオーターベッドの上でぐにゃぐにゃのたうっているひと。ほとんどが60代から80代とおぼしきかたがた。なんだかせつない――。うーむ、それはそれとして、今日でリハビリ1週間目だけど、わたしゃ全然よくならないよ。

「そうかあ。同じ状態かあ。じゃあね、もうしてあげられることないから、今日で治療終わりにするから。また腫れたりしたらいつでもおいで」、 とのお医者様の診断。

晴れて放免となりました。

(2011/6/12/Sun.)

 





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