カメラを作ろう
−あきばこでかんたんなカメラを作ってみよう−
小樽潮陵高等学校 中 嶋 紀 男
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《はじめに》
カメラはみなさんの家にもかならず一台はあるでしょう。それどころか、今では自分のカメラを持っていることすらめずらしくありません。しかしそのカメラの仕組みを知っているかと言われるとなかなかわからないものです。ここでは、ティッシュのあきばこでかんたんなカメラを作って、どういうしくみなのかを考えてみましょう。
《よういするもの》
紙ばこ(ティッシュのはこなどがよい)
ボール紙、ビニールのかいものぶくろ、はり
(針)か細いくぎ
《やりかた》
例:ティッシュのはこ(9cm×12cm×25cm)で作
るとき。
1 はこの9cm×12cm面をひとつ開きます。
2 ボール紙を9cm(はこの高さ)×24cmの大き
さに切り取ります。
3 2で切り取ったボール紙のまんなかあた
りに、たて5cmよこ7cmのあなを開けます。
4 ビニールのかいものぶくろをてきとうな
大きさに切り、3で開けたあなに張ります。
5 4のボール紙の両よこを6cmずつ折り曲
げコの字型にします。
6 コの字型に折り曲げたボール紙を、コの
字が開いている方から1のはこに差し込み
ます。
7 ティッシュを取り出す穴を12cm×25cmの
ボール紙をはりつけてふさぎます。
8 1で開いた面の反対側に、はりかくぎで
はりあな(ピンホール)をあけます。
9 これで完成です。はりあなを明るい方に
向けて、はこの中をのぞいてみましょう。
《かんがえてみよう》
・どうしてさかさまにうつるのでしょう?
・はりで開けたあなを大きくするとどうなるでしょう。
また、小さくするとどうでしょう。
・あなとビニールのかいものぶくろで作ったスクリーンの
あいだをひろくするとどうなるでしょう。
《しくみについての考え方》
光源が大きかったりあちこちにあると、物
の表面のある一つの点から反射してくる光が、
いろいろな方向に行ってしまって像を結ばせ
ることができません。そこで、はり穴(ピン
ホール)は、このたくさんの光源からくる光の
中から、ほかのよけいな光をさえぎることで
一つの光を選び出す役割ををしています。しか
し、はり穴が大きかった場合、穴が大きいため
一つだけではなくいくつかのいらない光まで
はり穴を通りぬけてしまうので像がぼけてし
まうのです。
ふつうのカメラで使われている凸レンスに
ついても同じことがいえます。物のある一つ
の点から反射するいろいろな方向にいってし
まう光の中から、凸レンズは図のような光だ
けを選び出して焦点を結ばせることで像をう
つし出しているのです。凸レンズで像がぼけ
るときは、はり穴と同じように一つだけでは
なくいくつかのいらない光まではいってしま
って、焦点が一つの点に定まらないためなの
です。
《もっと知りたい人へ》
・UTAN 1994年8月号(学習研究社)