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ハンガー回し

−落ちない10円玉??ウルトラCに挑戦しよう−

執筆者:函館市八幡小学校(函館市小学校理科研究会所属)  中嶋 久先生



先生からひとこと:
実は、私は生き返った男ナカジマンです。1990年に3日間の 呼吸停止からよみがえったとき、私には理科好きな子を増やすとい う使命が与えられたのです。そんなわけで、今日もどこかで、実験 教室みたいな事をやっていることでしょう。

なんの実験かな?
クリーニングについてくる針金のハンガー。 このハンガーで、手品みたいな実験ができるって知っていた? 知らない人が見れば手品だけれど、ちゃんとした科学なんだよ。
ちょっとした練習で、だれでも回せるようになります。 回せるようになったら、逆回し、横回し、二連回しなど、さらに高度な技に挑戦できるよ。 初めはちょっと難しいかもしれないけれど、落ち着いてあきらめずにやってみよう。 やればできる!



用意するもの

針金のハンガー(ズボン用の小さめなものが使いやすいです)
10円玉
必要に応じてセロハンテープかビニールテープとハサミ


やり方

1. ハンガーを引きのばして、たて長のひし形を作ります。



2. 人さし指でクルクル回してみましょう。
なめらかに回るように、ひし形の細さを調節しましょう。

3. 指にぶら下げた状態で、フックの部分がまっすぐに(垂直に)立つように、
調節してください。



4. フックの先に10円玉をのせます。
のるわけないと思っても、じっくりやると必ずのります。
最初の難関です。がんばりましょう。

フックの先を人さし指と中指にはさんで、そこに10円玉をのせます。
親指で10円玉の位置をちょっとずつ動かすと、必ずのる場所が見つかります。
どうしてもできないときは、フックの先をセロテープなどで少し巻きましょう。
太くなってのせやすくなります。



5. 10円玉がのったら、10円玉がかたむいていないか確かめましょう。
かたむく場合は、水平にのるように、フックを調節してください。
この調節がうまくいくかどうかで、簡単に成功するか苦労するかが決まります。



6. うまくのるようになったら、ゆらしてみましょう。不思議と落ちませんね。
次には勢いをつけて回してみましょう。回しても落ちません。



7. 回せるようになったら、10円玉を落とさずに止めてみましょう。
これが第2の難関です。止めるときは、指だけでなく、
うで全体を大きく回して止めるのです。
回すよりも、止める方が難しいですよ。練習が必要です。


8. 回して止められるようになったら、逆回し、横回し、2連回しなど
新しい技を開発してください。




不思議はどこだ

・ 針金の先にでも、10円玉はのるのですが、ふつうはのらないものと決めつけています。
それがのるのだから不思議です。
・ 危なっかしくのっている10円玉が、ゆらしても、回しても落ちないなんて、
どう考えても不思議です。



考え方

・ ものには必ず重心というバランスの取れる点があります。
ですからたとえ針の先でも、ものをのせることは可能なはずです。

・ コロンブスの卵の話は有名ですが、じっくりと落ち着いてやれば、
卵を立てることは不可能ではありません。

・ ハンガーがなめらかにゆれている状態は、円運動です。
もちろん回しているときも円運動です。回すと遠心力が働き、
10円玉は外側に飛び出していこうとします。
しかし、10円玉の外側にはハンガーのフックがあって、
飛び出していこうとするのを押さえるので、
10円玉はハンガーの先にぴったりとくっついたようになるのです。


実験のカンどころ

・ やり方の5に書きましたが、10円玉が水平にのるか
どうかが重要です。しっかり調節してください。

・ 回るようになるまでは、練習が必要です。
あきらめないでがんばってください。

・ 大勢でやると、10円玉が飛び交います。
ガラスや、電球などにあたらないように、注意してください。

・ 止めるときは、できるだけ大きくうでごと回すのです。
そうすることによって、回転のスピードを殺すことができます。



もっと知りたい人へ

「科学実験お楽しみ広場」新生出版p38と39