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熱による空気の対流実験



−熱による上昇気流で羽根を回そう−



執筆者:函館市駒場小学校(函館市小学校理科研究会所属) 笠井雅秋先生



先生からひとこと: 私は現在、函館市小学校理科研究会の幹事長をしています。平成 9年度には、北海道理科教育センターの長期研修員として、半年間 お世話になりました。今後も理科教育のためにがんばるつもりです。 よろしくお願いいたします。


なんの実験かな?

空気を温めると上昇気流が生じます。 その空気の温め方として、電灯や日光を黒などの色のついた厚紙にあてて、 紙を温めます。厚紙はピラミッドのような三角すいの形にし、 中の温められた空気が上に出ていくようにあなをあけておきます。 そこに、羽根をつけるとくるくると回るというしくみです。



用意するもの

・1.5リットルのペットボトルの下半分
・ TPシート
・ 色画用紙(黒、白 緑など)
・ アルミシート
・ まちばり
・ ねん土
・ カラー上質紙
・ 厚紙(白ボール紙)
・ セロテープ
・ はさみ


つくり方

(1)  ピラミッド作り
・ TPシートを図1のように切り取り、ピラミッドを作る。
・ 同じように色画用紙を切り取り、ピラミッドを作る。

(2)  羽根作り
・ カラー上質紙を図1のように切り取り、中心にアルミシートをはって、
まちばりの先があたるように折り目をつけておく。
・ ねん土を細長くまるめ、まちばりの先が出るようにしてうめる。



(3)  対流実験装置を組み立てる
・ TPシートと色画用紙のピラミッドを重ねて、
その中にはりのついたねん土を入れる。
・ ピラミッドの上から出ているはりに羽根をのせて、
くるくる回るかどうかたしかめる。回らないときは調節する。
・ ペットボトルの底半分で、ふたをするようにかぶせる。
(風があたらないように)
これで完成。



羽根を回そう!

(1) ピラミッドの側面に日光や電灯の光をあてます。
(2) ピラミッドの色を変えると、羽根の回り方が変わります。


不思議はどこだ

・風が吹かないのになぜ羽根は回るのでしょうか
・白より黒の紙のほうがよく回るのはなぜでしょう。


考え方

・ 黒い色は光(熱)を吸収しやすく、白は吸収しにくいので、
夏に着る服は白が多く、冬に黒っぽい服が多くなるのですね。

・ ピラミッドの中にある空気が、黒の紙によって温められ、
上に上っていきます。上にいけばいくほどせまくなっているので、
いきおいを増します。そして、風車のように羽根を回すのです。

・ 温められた空気は上にいって、上にあった空気は下に下がってきます。
これが対流といいます。

・ 地球上の空気も同じように、太陽によって温められ(地面が先に温められる)、
上昇気流となって上にいく途中で、どんどん冷やされ、水蒸気が水滴や氷の粒になり、
雲ができるのです。やがて、雨となってふってきますので、水も循環しているのですね。




実験のカンどころ

・ この装置で苦労するところは、羽根作りです。
よく回る羽根にするように形を工夫したり、
うらの中心につけるアルミシートの大きさやはりの先がスムーズにつくようなくぼみをつけるところです。



応用編
・ クリスマスのキャンドル立てで、ろうそくの炎による上昇気流をつかって、金属製のうすい羽根に馬や天子をつけて回すのがあります。



(1) よういするもの
・ うすいアルミニウム板
・ ろうそく
・ ろうそく立て
・ 金きりばさみ
・ 鉄芯(20cmくらい)

(2) 作り方
・ うすいアルミニウム板を切って羽根を作る。
・ 羽根の中心にくぼみをつける。
・ 鉄心を木片に固定して羽根をつける。
・ 火がついているろうそくを台にのせる。
・ 羽根のそれぞれにアルミ板で作ったものを下げる。



もっと知りたい人へ


北海道理科教育センター長期・短期研修講座資料
(同センター物理学研究室へお尋ねください。)