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くだもの電池・人間電池



−台所は発電所?キミは電気人間?−



執筆者:上磯町久根別小学校(渡島理科教育研究会所属) 小野寺 徹 先生


先生からひとこと:
 登山が大好きです。高い山の上から景色をながめたり、かれんな高山植物に出会ったりして、自然のすばらしさに感動しています。
 この実験では、「くだものや人間が電池になるなんて!」とおおいにおどろいて下さい。


なんの実験かな?

 台所で使うアルミホイルの上に、半分に切ったレモン、 グレープフルーツ、りんごなどを切り口を下にしておきます。 そのくだものにザックリとフォークをつきたてます。 これを6つぐらい用意してアルミホイルとフォークをリード線で つないでいきます。すると、アラッふしぎ!電池がなくても 電たくが使えるようになったり、ICメロディーを鳴らしたりできます。 そして、なんと、キミや友だちがくだもののかわりになって、 アルミホイルとフォークを手ににぎっても、同じようなことができるのです。



用意するもの

・レモン、グレープフルーツ、夏みかん、
 りんごなどのくだもの
 (それぞれ3こ以上)
・アルミホイル
・フォーク
・リード線(クリップつきがよい)
・電たく(ソーラー電池しきでソーラー電池をはずしたもの)
・ICメロディー
・食塩
・水
・洗面器


くだもの電池のやり方


1.アルミホイルをてきとうな大きさ(半分に
切ったくだものが1こずつのる大きさ)に切
ります。

2.1のアルミホイルの上に、横半分に切った
くだものの切り口を下にしておき、フォーク
 をつきたてます。これが1この「くだもの電
池」となります。フォークのえが+きょく、
アルミホイルが−きょくになります。

3.かん電池をつなぐときと同じように、フォ
ーク(+)とアルミホイル(−)をじゅんに
つなぎ、さいごに電たくやICメロディーに
つなぎます。+、−に気をつけてください。

4.かん電池ほどのパワーはありませんが、6
つぐらいつなぐと、なんとかなります。
あとは、くだものの数をかえたりしゅるいを
かえたりしてじっけんしてみてください。
 野菜でもやってみてはどうでしょうか。


5.うまく電気が流れても、すぐに弱くな
ってしまいます。このようなときはアル
ミホイルにオキシドールを少したらして、
その上にくだものをおいてこすりつける
ようにするとよいでしょう。




人間電池のやり方



1.まず、洗面器に水をくみ、これに食塩
を多めに入れて、こい食塩水をつくります。

2.両手に食塩水をつけて、かたほうの手にフ
ォークのさすほう、もうかたほうにぼうのよ
うに丸めたアルミホイルをにぎります。これ
で1この「人間電池」になります。

3.くだもの電池のときと同じように、フォー
ク、アルミホイル、ICメロディーをリード線
でつなぎます。

4.これも1人ではパワーが足りませんが、3,
4人ぐらいつながると、なんとかなります。


不思議はどこだ



・電池がないのに電気が流れます。くだものや人間
 の体の中に電気がたまっているのでしょうか。

・くだものの切り口を下にしておくのはなぜでしょ
 うか。上向きではだめなのでしょうか。


考え方

 くだもの電池、人間電池とはいっても、一番
のヒミツは、くだもののしるや食塩水にあるの
です。くだもののしるや食塩水の中には、「イ
オン」という電気のもとになるものがとけてい
ます。アルミホイルやフォークは、いわゆる「
かなもの」ですが、「かなもの」には、このよ
うな液にふれると、べつな電気のもと「電子」
を出すというせいしつがあるのです。電池はこ
のせいしつをうまくつかって、電気をとり出し
ているのです。




実験のカンどころ

・電気が流れているかどうかが一目でわかる
 ものといえば、豆電球やモーターが思いつ
 きます。しかし、くだもの電池をたくさん
 つないで豆電球に明かりをつけたり、モー
 ターを回そうとしても、うまくいきません。
 豆電球をつけたり、モーターを回したりす
 るのには意外とたくさんの電気がひつよう
 なのです。ふだんなにげなく使っているか
 ん電池は、すごいパワーなんだとあらため
 て思います。このじっけんで使ったソーラ
 ー電たくやICメロディーは、小さな電流
 でも作動するなかなかのすぐれものといえ
 るでしょう。

 ・電流をたくさん流すためには、アルミホイ
  ルやフォークと、くだもののしるや食塩水
  がふれあう面積を大きくして、しかもしっ
  かりとふれあうようにします。ですからく
  だもの電池では、くだものの切り口を下に
  してアルミホイルに押しつけ、フォークを
  しっかりさしこむとよいのです。また、人
  間電池のときにはフォークのえではなく、
  さすほうを手のひらでしっかりとにぎりし
  めるとよいのです。



もっと知りたい人へ

参考図書「理科おもしろ実験・ものづくり完全マニュアル」
左巻健男 編著   東京書籍 刊