99青少年のための科学の祭典第1回函館大会 ブースレポート |
開催日・・・1999年8月23日(日)開催時間・・・11:00から15:00開催場所・函館市市民会館小ホール、屋外来場者数・・・整理券を発行し、840人 |
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北海道全体では7年目を数える「青少年のための科学の祭典」ですが、道南の30万人都市函館では まだ一度も開催されていませんでした。この春、北海道教育大学函館校分校主事 の徳永好治先生の呼びかけに、函館を取り巻く様々な理科教育団体、 函館市小学校理科研究会、函館市中学校理科教育研究会、渡島理科教育研究会、 北海道高等学校理科研究会、HOH(函館渡島檜山)理科サークル、BUTURIサークルほっかいどう、 北海道高等学校文化連盟道南支部理科部会、北海道大学水産学部学生、北海道教育大学函館校学生、 企業が集結し、準備を進め、函館市文化スポーツ振興財団のご厚意と北海道科学の祭典実行委員会の 援助により、大成功のうちに第1回函館大会は終了しました。
当日はあいにくのにわか雨が降るなど、天候には恵まれませんでしたが、ぞくぞくと函館市民が訪れ、 初めての開催にも関わらず大盛況。デモンストレーター100人は心地よい疲れとともに、満足感を持って 閉会式を迎えました。函館大会実行委員会は来年の第2回大会へ向けての更なる充実を考えています。
当日のブースの様子を簡単ではありますが、レポートしたいと思います。
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会場に入ってまず目にはいるのがこのブース。
ここでは、八幡小の中嶋先生、久保先生、高盛小の坪谷先生、
港小の長嶋先生が菱形に変型させたハンガーを使い、
そのハンガーをかける部分の先に10円玉をのせ、ぐるぐる回していた。
集まってきた小学生もトライ。
新聞を見てお母さんと一緒にきたという小2の宇田ナツミちゃん、
最初は10円玉をうまく載せられず苦労していたが何度目かの挑戦で
みごとハンガー回しに成功!!
その後、何回もぐるぐる回し大層お気に入りの様子でした。
八幡小学校の中嶋先生が、この夏ハンガリーへ家族といったときに
撮影した皆既日食の写真が張り出されており、黒山の人だかりでした。
駒場小の笠井先生、北日吉小の掛川先生、神山小の志田先生のブース。
熱による上昇気流を利用して羽根が回るというもの。
実際に子供たちも羽根車を作れるようになっていて、
小学4,5年の女子が挑戦していた。窓辺におき、
日が当たるとよく回るということで、
子ども部屋のインテリアとしてもいいかも・・・。
挑戦していた女の子たちもよろこんで持って帰っていました。
1つの棒に長さの違う3つの振り子がついているものを、
持って、その1つをじっと見つめ、「動け、動け」
と念じるとなぜかその振り子だけが動き出すという不思議な実験。
理論的には共振を利用したものだが、
亀田小6年の高橋君も1つの振り子だけが動くのが不思議そうだった。
東山小の宗像先生は、「科学のおもしろさを子供たちに体験させたい」
と語っていました。
地震の時、背の高いビルより中ぐらいのビルの方が壊れることがあるの
はこの共振のせいだそうです。大人にも「なるほど!」と思わせるもと
ができる意味深い実験でした。
これはもうおなじみの電気クラゲ。
スズランテープで作ったクラゲを静電気の力で塩ビパイプで空中
に浮かせるというもの。
潮見中の大村先生、片山先生、旭岡中の木村先生、小熊先生、桐花中の
工藤先生が担当。午前中はフワフワよく飛んでいましたが、
午後になって会場が熱気で暑くなってくると湿気が増えて
静電気がたまりにくくなってきたとのこと。
ちょっと苦労していました。
でも、子供たちはクラゲを空中のに浮かせようと塩ビパイプ
を盛んに動かしていました。
手で押してもつぶれない4リットルのオイル缶、ところが、コンロに
かけてお湯を沸かし、栓をしてちょっと水をかけると簡単にグシャッ
とつぶれてしまいました。ブースを担当していた附属中の品田先生、
辰巳先生によると、本当は中が真空になり空気圧でつぶれるんですが、
小さい子供たちはかけた水の力でつぶれたんだと思うんだそうです。
大気圧を実感させるのは難しいものですね。
ここでは、花やバナナを凍らせる定番のほかに、
実際に子供たちに液体窒素にさわらせたり、
カチンコチンに凍らせたマシュマロを食べさせたりしていました。
深堀中1年の石川君は実際に液体窒素にさわってみて、
「最初、恐かったけど、手から泡が出るのが面白かった」と、
すごく楽しそうにしていました。
少量のアルコールをフィルムケースの中で気化させ、
圧電素子で火花を飛ばしてポーン!と蓋を飛ばすもの。
七飯中の斎藤先生は「子供たちは音のでるものを好む。
その場でポンポンいわせているだけでなく、
自分で作れるようにおみやげも渡している」との事でした。
宇賀ノ浦中3年の蝦名君、「面白かったし、原理も分かった」
と満足そうでした。
イオン化傾向の違いを利用した電池です。
電解質にくだものだけでなく人間まで使ってしまうところが凄い!!。
お父さんとおじさん、そして、こどもできていた3人組みも自分達が
電池になって、電卓がついたときには「アーッ!」と声を上げていました。
水を入れたコップに紙をのせ、逆さまにしても水がこぼれないという実験。
高森小の子もチャレンジ。
しかし、フタから手を離すとき、空気が入るのかなかなかうまくいかない。
だんだんイヤになってきていそうなところ、
HOH理科サークルの皆さんのすばらしい励ましで、3回目のチャレンジ。
みごと成功!不思議そうに見つめていました。
圧縮点火を実際に体験してもらおうという企画。
函館西高の武田先生。、生徒さんがスタッフ。
理科クラブではないが、「学校でやってみたらおもしろかったので、
小学生にもやらせてみようと思った。」とのこと。
子供たちを集めて実験させていました。
その子供たちをのせるノリの良さには本物の教師も脱帽です。
顔にドーランを塗ったブキミな男3人組
(岩内高 谷川先生、熊石高 藤島先生、理セン 永田先生)
ライトを浴びて汗だくになりながらモアレ縞の実演。
小学校の先生を目指しているという教育大函館校3年の関本めぐみさん、
モアレ縞に驚く小学生を見て「将来は自分も実験を中心としたこどもの
興味を引く授業をしたい」と一生懸命手伝っていました。
中を覗くと、こんなモアレ干渉縞が見えます。
直径1Mの凹面鏡の前でボッと火がつきそこにあった綿が一瞬にして消えて
しまいます。理セン物理研究室のニューフェース日比生究研究員と
函館校の男子学生2人が、フロアでお客さんを呼び止めては小ホール
のステージの上に上げてデモンストレーションの説明です。
電熱線が伸びたり、焦点がなかなかわからなかったりでセット
に苦心していたようですが、後半は快調に熱線による点火を続けていました。
北広島西高の遠藤先生と函館中部高の関川先生がデモンストレーターです。
巨大なメガホンを使って内しょ話です。子供たちは自分の体ほどもある
大きなメガホンを使ってないしょ話をします。
しゅう太君(5歳)とタクヤ君(小5)の兄弟も挑戦。
離れていてもコソコソ話がまるで耳もとで話しているように聞こえるので、
しゅう太君とてもうれしそうでした。
平岸高の横関先生とうなり棒の研究で有名な南茅部高生徒が実演。「浮力についてわからせたい」
と熱心に語ってくれました。
ちょっと難しいテーマだけど子供たちは浮力について分かったかな?
札幌啓成高の石川先生の準備したデモです。
液晶テレビがどうやって画面を表示しているのか?
少し難しめのテーマですが七飯高の古屋先生は、
「仕組みは分からないだろうが、
偏光フィルターには興味を持ってくれるのではないか。
身近な物を使って説明したい」と話してくれました。
先ほどメガホンの不思議にいたタクヤ君(小5)、
「難しくない?」との問に「分かった。液晶テレビもそうだと思った」と、
びっくりするような答え。将来に期待したいものです。
南茅部高理科実験同好会の2人。開場前「うなり棒の現象を気柱共鳴の装置を使って見せたい」とのこと。
開場後、また様子を聞くと、「子供たちはよろこんで見ていくけど、
原理を説明するのが難しい。専門用語とかがあるので、
それを小学生にどう分かりやすく言うかが問題だ」とのこと。ファイト!
大中山小三浦先生と函館商業理科部生徒。
実際に子供たちにパタリンチョウを作らせての実演です。
さすがに女の子がいっぱい集まっていました。
学校の先生に言われて会場に来たという東山小の児童さん、
「おもしろい!」とのこと。自分で色を塗ったパタリンチョウを
大事そうに持って帰りました。
戸井町立西小学校の外舘先生、運動靴のショック吸収剤にも
使われているアルファーゲルに生卵を思いっきりぶつけてみると、
なんと不思議!生卵はポーンと跳ね返り、全然割れていません。
子供たちも不思議そうに見ていました。
外舘先生も、「子供に生卵をぶつけさせて、割れないことを実感させたい」
とのこと。子供の「不思議だなあ」と思う気持ちを大切にしたいものですね。
鹿部中の古村先生はお子さんを連れての参加。
そして函館商業の小玉先生がスタッフです。古村一家は科学の祭典、
3回目の参加。今回のテーマは典洋君の「食べられるものがいい」
というアイデアを受けて決めたとか。甘納豆の入ったいい匂いの
電気パンが焼けてなかなか好評でしたよ。
吉田さん、松田君、仁木さん、佐藤君は北大水産学部の院生と4年生。
松本君は南茅部高の渡辺先生のバンド仲間で、啓成校の石川先生に高校時代、
物理を習ったそうです。今回、唯一の生物分野からの企画です。
活きたホタテを子供たちに開かせて貝の中身についての説明をしたり、
筋肉の収縮についての実験を行ったりと、ブースの前は、
人気でいつも人だかりがしていました。
仁木さんは来年、教員を目指しているとのこと、
若いパワーに期待したいものです。
松下電器の沼宮内さん、山崎さん、
大成高の葛西先生のブースでは乾電池のキットを使って、
実際に子供たちに乾電池を作らせていました。
乾電池自体は15分ほどでできるそうですが、
それ以外に電気の安全な使い方など、
子供たちの啓蒙活動にも努めているとのことでした。

日野先生率いる七飯高理科部。
黒板クリーナーを使って一週間で組み立てたというホバークラフトは、
材料費がわずか3,000円とのこと。
小さい子に人気で、ホバークラフトに乗って、
スーッと床の上を滑る様子には、一緒に来ていたお父さん、
お母さんも驚いていました。
斉藤孝先生をはじめ大妻高の3人の生徒がスタッフです。
「子供たちに教えるのは難しい」と言いながらもいいお姉さん
ぶりを発揮、子供たちがストロー鉄砲を作るのを優しく手伝っていました。
子供たちは、会場の外でもストロー鉄砲を吹き、くるくる回る糸を楽しんで
いました。
ふつう、液体を円筒形の容器に入れて回転させると中央が凹むのですが、
この液体は逆に中央が盛り上がります。
小さいビンに色をつけた水となたね油を入れて、
実際に子供たちがこの不思議な円形流体を作れるようになっています。
会場から帰る子供たちの手には、お祭り帰りのヨーヨーのように、
この円形流体がくるくると回っていました。
上磯の立石中の長田先生と、湯川中、香河先生に連れられてきたという
理科好きな中学2年生5,6人によるブース。自作のろ過器を使って
川でくんできた水をきれいにしようとしています。
完全にきれいになったら先生におごってもらえるそうです。
なかなかきれいにならない水を工夫しながらろ過し、
一度汚した水を再びきれいにするのは大変だということをみんなに
示してくれました。ところで、先生にはちゃんとおごってもらえたのかな。
七色の炎を実演するのは函館北高の日向先生と生徒。
金属元素を混ぜたアルコールを燃やし、炎に色がつく理由と、
これが花火に利用されていることを訪れた小・中学生に熱心に説明していました。




理科嫌いという言葉が流行っていますが、今日、会場に来た子供たちは、 皆、目の前に繰り広げられる「不思議の世界」を吸い込まれるように見 つめていました。子供たちは真に科学のおもしろさを体験して目を輝か せて帰っていきました。 中にはまた列に並んで、再入場する子も多く見られました。 こういう子供たちの科学に対する好奇心を大切にしていきたいと思い、 また、こういう科学のおもしろさに出会う機会を全道の子供たちにも 広げていけたらいいなあと考えさせられる一日でした。 函館大会を実行された皆さん、本当にお疲れさまでした。 来年もまた集まって、がんばりましょう!!