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生徒アンケート結果

1.化学IBを勉強する前(4月)と勉強した後(3月) とで自分の中で変化したことは何ですか



○「物質なんて」とか思っていたけど、物質とか薬品とかは知っていて損はしないし、これから 先役に立つこともあると思うようになった。

○実験がこんなに楽しいことだということが1年生の時と比べると変わった。

○物について具体的に考えられるようになったと思う。例えば、この袋を燃やすとやばいガスが出てくるとかとか、ワインはちゃんとコルクをして熟さないと酢になることか

○初め化学はあまり好きじゃなかった。それに難しいと思った。でも実験を中心に勉強しているうちに、努力すれば必ず報われる教科だと思い、化学だけは頑張ろうと思うようになった。

○色々な化学記号を系統立てて覚えるようになった。今までは暗記一本だったのに

○今までは何気なしに使っていたもの、普段あたりまえのように使っていたのに、最近では「ああこれは何と何でできているんだ!」とか考えるようになった。

○化学そのものが楽しくなってきた。

○4月から比べると化学を楽しんでいると思います。数多くの実験のおかげで楽しく学べました。

○4月は不安だったけど、勉強後はなんかすっきりしたような気分だ。

○授業が始まる前に化学実験室に移動するようになった。はやく実験がしたいから。

○色々な物質に対する考え方が変わってきた。色々な物質が何からできているんだろうと考えるようになってきた。

○色々覚えることがあっていやだな、と思っていたけど、化学でしか味わえない実験結果とかあって、今思うととても楽しかった。

○はじめて化学を勉強したころはいやっだたけど、だんだんやっていくうちに面白くなってきた。

○普通に話していても、化学で覚えたことが頭にフッと浮かんでくるようになった。前よりはいろんなことを知っているし、もっと知りたいと思うようになった。

○化学が楽しくなって、授業が待ち遠しくなっていた。

○ものの見方が変わったかもしれない。これはこの間勉強した○○でできているんだとか思うようになった。ものに対して今までなかった大切さみたいなものを感じるようになった。

○最初は全然興味がなかった。とりあえず覚えることは多いと思っていたし・・・。でもいざ授 業を受けてみると、自分が思っていたのとは違っていた。面倒なことを忘れて、だんだん好きになっていった。

○実験を通して知識を増やす喜びがわかったこと

○実験ということに対して考え方が変わった。やればいい、からやってみよう、やってみたいに変わった。

○物質の名前がわかってきた。薬とか食品の成分表を見るようになった。

○物知りになった。化学を好きになった。前より勉強するようになったかもしれない。

○今まで気にもとめていなかった物質、そしてその成分などを見るようになった。その物の成分 を見て、何と何が入っているのかわかるようになった。




2.化学的にものを考えるとはどういうことですか。自分なりに答えて下さい




○物質のむこうに原子・分子・イオンを見ること。ミクロの目で見ること

○元素や化学式などで、その物質を詳しく考えること

○身近なものにどんどん興味がわいてくること

○難しい化学変化や身近なものが何から作られているか、それを考えることだと思う。

○様々な環境破壊は人間のせいであり、人間が責任をとらなければならないと考えること

○ただそこにある物質を見るのではなく、その物質が何という元素からできているとか、どんな反応でできたとか、いつもと違う見方ができるようになることだと思う。

○おおげさに言うと、夢がないことかも。でも世の中には化学に命と夢をかけている人もいるんだけど・・・・

○国語や家庭科で覚える言葉と違って、結構生活に関係することを知ることだと思う。

○ある物質を詳しく調べること、そしてその性質を発見すること

○今まで学んだ知識を使って、物質そのものを直に考えること

○頭の中だけで考えるのではなく、実験を通して考えていくこと

○これは何からできているのだろうと考えること

○理論的に考え出された実験を繰り返して、自分の納得のいく考えをその物質の性質とかから考え出すこと

○本当のことを考える。間違っていることもあるので、実験を通してよく考える。

○いろんな理論をたてて、筋道をたてて、実験を通して考えること

○自然と物質について、深く考えること

○物事を冷静に考えることだと思う。説明できないこともあるけど、いずれ解決できると思う。でも物を考えすぎると「夢」とか「ロマン」とかないんじゃないかな

○正確な理論をつけて考えることかな?

○原点にもどって、物質を生で見て考えること。地球そのものを知ること

○理想を追い求める、理想に合うように実験結果を曲げるのではなく、実験を通して、現実的に考えること








教師反省

文部省学習指導要領より

化学IB目標 (便宜上分割して反省する)

1.化学的な事物・現象についての観察、実験などを行い
2.化学的に探究する能力と態度を育てるとともに
3.基本的な概念や原理・法則を理解させ
4.科学的な自然観を育成する


1.に関して

 実質年間授業100時間を座学50時間・生徒実験50時間に分割し、座学でも数多くの演示実験を取り入れるなど、化学的な現象・事物は直接生徒が目に触れたり、体験できたりするように工夫した。探究的な実験は、各分野ごと(物質のなりたち・物理変化・化学変化・溶液・無機物質・有機化合物)で最低ひとつは実施した。実験器具も日常使うものを活用したり、教科書を中心に日常的な化学現象を扱った。また、その教授内容にあわせて教室を変更し、新鮮みをもった授業をこころがけた。ここに関しては目標は達成できたと思う。また年間の最後に総合実験として、地元産の昆布を利用した2つの実験を実施し、化学が人間生活と遊離した学問ではないということは生徒全員が確信できたと思う。

2.に関して

 全分野を余裕を持って終了したということで、化学全般に関して視野を持ち、科学的化学的に探究する態度を持つことは、生徒に取ったアンケート結果(化学的なものの考え方とは何ですか)からある程度は達成できた、と考えられる。

3.に関して

 ここが最大の反省点である。全分野を学習するということに固執するあまり、教授量が膨大になった。物質を直に学ぶことができる無機物質・有機化合物の範囲を重点的に学習しようとするあまり、前半の物理変化までの定着度が薄い感じがした。また、実験をやりすぎ、かえって理解が混乱する場面もあった。実験を実施することは否定しないが、無数にある化学実験を授業のどこにおくのか?導入か、過程か、まとめか、内容が精選されたその授業のワンテーマにあわせて、どのように実験を有機的に配列したらいいのかを、考えていかなければならない。

4.に関して

 自然観の育成は、1年だけの科学教育で達成できるものではない。昨年度の生物IB・来年度彼らが学習する物理IA・地学IAを通した3年間の高校理科教育のみならず、小・中からの理科教育の成果として達成されるものであると信じている。しかし、その途中経過というならば、生徒からのアンケート結果(勉強する前と後で自分の中で変化したこと)からある程度は達成できたと考えている。

【総合】

 1.から4.を総合的に判断してして、化学IBの目標は十分とはいえないが、教師自身としては、ある程度は達成できたと思っている。しかし、教授内容の削減・精選をはかること、時間的なゆとりをもって、生徒ひとりひとりが探究的な実験を通して、化学的な考え方ができるよう備品などの環境を整備すること、を肝に銘じなければならない。